山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

間違いだらけの人生のように。

そんなわけで、小説「ベイビーシャワー」が発売されて10日間ほどが過ぎた。売れ行きもほどほどであるようだが、何といっても嬉しいのは、本を読んでくれた方々が感想を送ってくれることだ。その上、思いのほか好意的感想が多いので、心から嬉しい。感想は主にメールにて寄せられるので、毎朝、メールを開くのが楽しみである。

 民放のテレビ局でヒットメーカーとして知られる女性プロデューサーから、「会社で一気に読みました。面白かった」というメールをいただいた。それにつづけて、彼女なりの真摯な感想が書かれていた。うれしい。ありがとうございます、Hさん。

 そして、若手のフェミニストとして知られる作家のKさんからもメールをいただいた。面識はなかったけれど、Kさんの著作や行動に敬意を感じていたので、本を送ったのだ。彼女のメールにも「一気に読んだ」とあり、ものすごく嬉しかった。

 その後も、主に女性から好意的な感想をいただき、多くの方が「一気に読んだ」と書いて下さるので、だんだん、元気が出てきた。実は当初、怖くて仕方なかったのだ。

あまりに長い期間、本の直しをしすぎたせいか、出来上がった頃、親しい人から「テレビの書き割りのようなうすっぺらい小説」と評されたせいか、不安でしかたなかった。今はだいぶ、回復した。

 しかし、全く人生というのは(正確には私の人生は)、ままならないものである。 感想が寄せられるのに従って、親切に誤植を知らせて下さる方がいた。ありがたい。そして恥ずかしいことである。そこで、自分で誤植を発見するためにあらためて読み直してみた。すると、5か所にもわたって、誤植が見つかってしまった。

 お金を出して買って下さったみなさん、ごめんなさい。
 ここに誤植の箇所を発表して、訂正します。


 小説は言葉がすべてであるのに、その言葉が間違っているとしたら、その小説そのものが信じられなくなってもしかたない。人はミスを犯すものだけれど、それにしても5か所は多すぎる。自分の至らなさを思い知った。
以下に誤植の箇所を記します。

P63  17行目 ルミ → クミ
P65  13行目 ルミ → クミ
P142 13行目 だいだい → だいたい
P164  3行目 野生生物→野生動物
P167 16行目 今日は再び → 今日子は再び

以上です。他にも見つけた方がいらしたら、どうぞ、BBSにてお知らせください。
(文章の組み立て方に関しては、あえて文法を無視して書いているところもあるので、それは個性として、ご容赦を)

まったく、初めての小説が出版できたと思ったら、この始末。
なんとも、私の人生のようだ。いつも間違いばかり。

 好意的な感想を続いてもらって、ゆるんでいた気持ちをひさしぶりに引き締めるのだった。