山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

モンブラン食べ比べ

写真は、日本産、イタリア産、フランス産、それぞれのモンブラン。

あさってからはパリにロケに行かなくてはならず、初めてエッセイの依頼もあって(うふ)、もちろん、新しい小説を書き始めたくもあり、おまけに、秋冬ものの衣替えもすんでいない、この忙しい時期に、いったい何をしているんだ、と自分を責めながらも、本日は、モンブランを食べ尽くす会に行ってきた。

 場所は赤坂の某高層ホテル。ネオン輝く窓を背になにやらひとくせもふたくせもありそうな面々が集まっている。高名グルメ評論家とそのホテルの名パティシェの解説を聞きながら、今年のモンブランをあらゆる角度から食べようというのが会の趣旨のようだ。

 
最初は、8種類の栗のペーストの食べ比べ。
(これが栗のペースト。産地別に8種類あった)

熊本産、鹿児島産、愛媛産などのそれぞれ名前の付いた栗が出される。これがすきっ腹にとても美味しい。しかし、8種もあるから食べ過ぎると後が続かないと、主催者の注意を受け、少しずつ、少しずつ味見する。
栗でもこんなにいろいろなのね、という味わいで、中から一番好きなものを選ぶ。と、その栗でモンブランを作ってくれるわけじゃなく、グルメ評論家とパティシェが選んだものと一致するか、どうかを楽しむというモノ。

で、私の選んだ栗ははずれでした。が、特に舌に自信もないので、ま、いいか、それより早くモンブラン食べたいよ~とお皿をたたく。(うそ、そんなことしない) これは由緒正しいフランス風モンブラン
(アンジェリーナっていうパリの店風で、栗もフランス産)

これは同じ作り方で日本の栗を使ったもの。

これらを食べ比べつつ、同じ栗でも産地に違って味が違うし、そもそもほんとのモンブランは、メレンゲ+生クリーム+栗をペースト上にして絞り出したもの、というとてもシンプルなお菓子であることなどを学ぶ。途中で紅茶なども出るが、ここら辺まで来ると、モンブラン合計5個、栗ペースト8種類、栗2個、を食しているので、無類の栗好きな私もいささか、栗あたりしてくる。いや、栗そのものより、ペーストの中に入っている砂糖、生クリームの中の砂糖、メレンゲの中の砂糖らにより、にわかシュガーハイ状態である。隣に着席している働きもののテレビプロデューサーに向かって、ついいたずらな発言もしたくなる。
(が、怖いので大人しくしている)

世間では台風が吹き荒れ、地震でかけがえのない命が失われているにもかかわらず、モンブランの食べ比べをしているわけだ。と、ふと思ったりする。
しかし、ひとつひとつは実に美味だった。なかでは、一番最初の写真のまんなか、イタリア風モンブランが気に入った。中にマスカルポーネが入っていたりして、新鮮だった。
そして、これらを誠意を込めてその場で作ってくださった、パティシエの方の人柄がよかった。どんな世界でも自分の仕事にまっすぐに挑んでいるひとがいる。そういうひとだけが持つ、瞳の輝きを感じた。その熱意は彼の作るお菓子にちゃんと反映されていたと思う。
だから、地震や台風やいろんな事件が起こっても、自分の仕事を焦らず慌てず、きちんとしていれば、それでいいのだなあと思った。
(が、私は自分の仕事、ちゃんとしてないじゃないか。反省)

その後、働きもので食べ物には非常にうるさいPと赤坂でそばを食べました。