山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

絶望のなかの希望

2005年になってから、ずっと尊敬する作家のHと一緒にいる。

Hは多くの人が知る作家ではないけれど、21世紀の今でも間違いなく重要な作家であるし、文学に向かう真摯な態度は、ほんとに見習うところが多い。

Hを紹介してくれたのは、やはり売れっ子作家のDであるけれども、
Dもまた、すばらしい小説家で、書くものはみんな読みやすくて面白いし、批評性と示唆に富んでいる。

HやDの近くに入ると、心安らかになって、明日の希望も見えてくるし、なにをしたらいいかもはっきりしてくる。

もちろん、人生に絶望はつきものであるし、物事はたいていはうまくいかないし、なにかをしようと思えば思うほど、反作用の力も働く。

けど、信じることをすることの心地よさを教えてもらったし、Hのような大作家もその殆どの生涯、苦しみから解放されることはなかったことを知るのは、こものである私を安心させる。

問題は苦しみそのものではないって。

もっとHやDのことをお知りになりたい方は、ブックレビューのコーナーへどうぞ。

今日の深夜、HとDといったんはさよならしたけど、その言葉はずっと胸に残っているのでした。

「意識」は時間を越えて、海を越えて、あらゆるところに届くんだなあ。