山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

4月は幸せの月

4月に入ってからは、楽しいことが続いている。
まず、二作目の小説の初稿が上がった。これから、第二稿にとりかかるわけだが、なかなか評判よろしく、うれしい限りである。

「情熱大陸」でも拙著が紹介されるし、週末からイタリア行きも決まって、なんだか、春風が吹くようである。

3日の日曜日は、はるばる大阪で、仕事上の後輩の結婚式に出席した。
日頃、結婚について、否定的なコメントばかり書いているわけだが、すべての結婚を否定しているわけではなく、ひととひとが結ばれ、長くやっていこうと誓うのを見るのは、よいものである。(自分はできなかったにしろ)

結婚式そのものも久しぶりであったけれど、それだけでなく、過去に出席した結婚式のなかでもベスト3にはいるくらい、ゴージャスな披露宴だった。

新婦の女性は、日本でも一番か二番に難しいとされる大学の出身で、さらにフランス留学経験もある、披露宴に負けないくらいゴージャスな経歴の持ち主である。

が、そのような経歴を感じさせないユニークでお茶目な人柄であり、見た目もアジアの歌姫を思わせるエスニックで、ちょっと演歌な感じが憎めないところである。昨春、苦しい時期に苦しい仕事を一緒に乗り越えたので、彼女が幸せになっていく姿を見れたのは、喜びひとしおだった。

夫になるひとに対しても、少なからぬ親近感があった。
ひとつは、大学の後輩にあたること。同じ文学の徒であり、ひそかに作家志望であるというではないか。テレビ業界にあって、なんだか自分の場所を見つけられず、書きはじめずにはいられない気持ちに、いたくシンパシーを感じるのだった。
(まあ、単純に自分がそうだったからね)

そんなわけで、キラキラのパッケージにくるまれた結婚式だったけど、主役のふたりの真摯な感じがとても気持ち良かった。
私が心配することではないが、うまくいってほしいものである。
(そして、例え、うまくいかなくなったとしても、そのときはその時であるし、幸せだった時間というのは決して消えないから、長い人生の間に、幸せな時間が一度でもあれば、それはそれで、よいことなんだと思う)

今頃、地球の裏側あたりで、いちゃいちゃしているであろうふたりにもう一度、おめでとうを言いたい気持ちである。