山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

運命も変わる5月。

5月になった。
5月になったからといって、何が変わるわけでもないが、月が変わったので、運命が変わるかなとか、気分を新ためようってことにもなる。

ほんとは、4月30日と5月1日は、つながっていて同じ毎日のつながりなんだけど、そうやって、「月」が変わったから、何かが変わる、変わるかもよ、という意味をつけることで
ひとは、気持ちの整理をつけてきたんだろうなあ。

儀式なんてもんはみんなそうだよね。
紙切れ一枚で気持ちを縛ることはできなくても、婚姻届を出すことで、すくなくともその時点から見て、できる限り永遠に一緒にいようね、という気持ちを形にすることはできるわけだ。

明日から一緒に暮らそうって意味では同じでも、紙切れ一枚あるだけで心持ちが違うのだろう。(もちろん、法的には別として)

つまり、それはひとの気持ちの弱さと移ろいやすさの証(あかし)でもある。ささいな言葉によって、気持ちは大きく揺れるってことだ。

小説だって、言葉のつらなりだ。その連なりだけで、ひとを泣かせたり、笑わせたりするのだ。その強さと弱さ。

月が変わってそんなことを考えた。5月はよい月になりますように。