山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

思い出のシナモンシュガー

今朝の朝食では、バナナをバターで焼いて、シナモンシュガーをふり、バナナのソテーをつくった。
これをトーストに載せて、食べた。

シナモンの香りにバナナの甘さ、バターの焼ける芳ばしさが手伝って、ふつうのトーストが何倍にも豪華に感じられる。
ていねいに紅茶をいれて、ゆっくり楽しんだ。

シナモンシュガーなど、普段は買わない。

これは言ってみれば、父の遺産、あるいは形見である。
先日、実家にもどり、姉妹たちと家のかたづけをした。いろんなものがあり過ぎるので、とりあえず、食品だけを分け合った。この時、もらったのが、開封前のシナモンシュガーだった。

父と離れて暮らし20年以上は過ぎている。
だから、彼がシナモンシュガーをなんのために、購入していたかしらない。たぶん、カプチーノなどに使用するつもりだったんじゃないかと思う。ほかにもシナモンパウダーもあったし。彼はとてもコーヒーの好きな人で、毎朝、豆を手で挽いていたくらいだから。

そんなわけで、シナモンの香りを楽しみながら、ふと、亡くなったひとのことを思ったりするのである。これも供養のひとつのかたちかしら。

バナナがなくても、バターを塗ったトーストにそのままふってもおいしいし、あしたは
リンゴを焼く予定。これがまた、いいんだよね。