山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

シーツの下の姉妹

ふふ。
「シーツの下の姉妹」ってわかります?
英語でね、「sisters under the sheets」ですね。
「between the sheets」っていえば、(有名なソウルの曲名にもあるけど)、ベッドのなかでっていう意味ですね。つまり、「シーツの下の姉妹」とは、男性でいうところの、「穴兄弟」(まあ、下品)、つまり、同じ男と寝てる女性ってことですね。

なんでこんなことを書くかといえば、今、読んでおります、敬愛する丸谷才一先生の「綾とりでの天の川」というエッセイ集に書いてあったんです。丸谷先生のことですから、例として、かのマリリン・モンローとジャクリーン・ケネディがそうであったという、興味深い記事(『マリリンとジャッキーの11年のイッチ』fromオブザーバー)を引かれて、この言葉を説明されています。

マリリンとジャッキーが共有していた男ですが、まず、ケネディ。
それから、イギリスの俳優、ピーター・ローフォード、ロバート・ミッチャム、フランク・シナトラ、マーロン・ブランドと続くわけです。
いやあ、壮観ですよね。これだけの大物を共有していたなんて。
さすが、二人とも20世紀を代表する美女ですね。
これだけの大物を頂いていたのなら、早死にしてもしかたないと思うのは私だけかしら。

でまあ、ぐっと話が小さくなって、自分をふりかえってみたりするわけです。
まあ、女同士でも気心のしれたワルモノが集まる時には、こういう話も出たりします。こういう話が難なくできるくらいオトナになったとも言えるし、全部が過去だから安心して話せるってこともあるかもしれません。(ってそれは悲しい?)

そういう会ったこともない「姉妹」の方が、著名な美女だったりすると、結構うれしいもんです。なんだか自分の格が上がったように思えたりして。
はい、バカですね。おまけに、それを自慢しあったことすらあるぞ。はい、バカです。

そんな告白大会をやっているうちに、その場で「かぶっている」ひとが判明したりして、それもまた、秋の夜長の楽しいひとときです。(って秋じゃないし)

いえ。
相も変わらぬ、丸谷先生の絶妙なエッセイに刺激されて、洗練されたオトナの女ぶってみたくなったのですが、失敗でした。
現実はといえば、季節はずれの風邪はひいているし、仕事の展望は開けないしで、あんまりいいことないんですけど。
まあ、いいか。