山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

イケナイ関係ほど萌える。

渡辺やよいさんの「夜ごと楽園で君と」という漫画を読む。これはいわゆるレディスコミックといわれるもので、かなりきわどいエロティック漫画である。

フェミニストで作家の北原みのりさんがメルマガですすめていたので、早速購入。北原さんは、作品も面白いし、自分のことを「バイブや」と称されたりしているし、(実際、彼女は、ラブピースクラブという店を経営されているし、私もここで買い物したことあります。なにを買ったかはヒミツ)女性のセックスやエロスなどについて、真剣な発言が多いので、常々注目しているのである。

(ちなみに、拙著「ベイビーシャワー」の感想もメールで送って下さった。感激だった)

私は大学生のとき、官能小説を、エロ漫画雑誌、エロ写真雑誌、エロスポーツ新聞(あ、普通のスポーツ新聞だ)などに連載などしていたので、かなりの量を読んできたつもりでした。(連載された号が送られてくるので)でもって、男性向けのやつってしみじみ、即物的なのが多いのなあなんて思ってました。

しかしですね、「夜ごと~」などは、男女差問わずって感じでかなり大胆で激しい。そうか、レデイコミってこんなところまで進化しちゃっているのね、と正直、驚き、頬を染めてしまいました。

もはや、欲望の追求のありように男女の差はないんじゃないかって感じです。

ただひとつ気になったのは、ここで描かれる関係は、(全部で4作品収録されている)すべて、世間に公表したくない男女関係なんですね。上司と部下、ビジネスパートナー同士、人妻と出会い系サイトの運営者、義母と婿、など、「バレちゃまずい」「倫理的にゆるされない」関係。でもって、主人公(女)は、こんな男とやってはダメだわと思いつつも、快楽のとりこになって溺れて行く、というのが主な筋書き。

ふうん、なるほど。やはり、秘密の関係ほど萌えるってことかしら。容姿や年齢や収入ではなく、もちろん、テクニックや機能性やサイズではなく、もっともひとを「萌えさせる」のは「関係」である、といっているように思えるのでした。

ヒトとはやっかいなものよのう。