山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

海を越える言葉

そんなわけで、韓国ロケハンも明日まで。
体が慣れたせいか、今日はずいぶん、楽だった。それでも、朝、寝坊して、遅刻しそうになったので、焦って出かけた。そしたら、打ち合わせの相手が一時間遅れてきたので、セーフと言えば、セーフだったけど、時間がなくなり、お昼はバーガーキングで、ハンバーガー。まあ、これもまたよし、だけどね。

午後にはソウル最大の教保書店へ。
ここでは日本の小説がわんさか売られている。現在、日本の小説でベストセラーに入っているのは、村上春樹の「アフターダーク」と奥田英朗の「空中ブランコ」でした。わが子、「ベイビーシャワー」も一応、売ってました。ですので、記念に一冊、購入。書店員さんに話をきくと、追加注文してくれたそうで、うれしい限り。

韓国で一番人気の作家といえば、村上春樹。みんな「ハルキ」と呼びます。すごいです。その人気は。偉大さにあらためて、敬服しました。他にも書店絡みでいろいろ発見あったのですが、それはこれから作る番組で見てもらうことにして、ここから先は、マル秘でした。

やっと体も慣れ、疲れもとれ始めたあした、帰国です。次回のロケは9月末。それまでに今回のロケハンで得た情報をもとに、番組の構成を再構築するんですね。ドキュメンタリーは取材すればするほど、どんどん変わっていくところが、難しい反面、面白い。事実に振り回され過ぎても混乱するけど、先入観だけでつくるのもいけないから、常に自分が試されている感じです。

これほどまでに、文学とはなにかについて考えたロケはなかったです。コーディネーターとしてついてくれている韓国人の女子がやはり文学に詳しいので、毎晩、文学談義で盛り上がり、楽しい夜です。やっぱり、文学はヒトの心をつなげるのだ、国を越えて。