山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

雨の日に似合うもの@ソウル

ソウル4日目。
今日は朝から雨。

雨の日には、チジミとマッコリがよく似合う。
と、韓国では言うそうです。ちなみに、チジミとは、魚介類やネギのたっぷり入った、韓国風お好み焼きです。(日本のお好み焼きの原型といわれているのね)甘じょっぱいタレでいただきます。マッコリとは真っ白な濁り酒です。見た目と違って、発泡系のさっぱり味。いくらでも飲めそうだから悪酔いするそう。

今日はうれしいことがいくつか。

ソウルにある大学の日本文学科をたずねました。そこで、日本文学を専攻する大学生に話を聞きました。詳細は出来上がったテレビ番組をみていただくとして、その中のひとりの女子が私の小説を読んでいてくれて(もちろん、韓国語で)、しかもすごくよかったと言ってくれた。

彼女はわずか19歳。ちょっと派手めな遊び人風なんだけど、小説も大好きというソウル育ちの都会っこ。韓国ではまだ書かれないタイプの小説、こんな生き方がしたいと思った、なんて言ってもらえて正直、涙出そうでした。

若い女の子にはおしなべて人気があるようで、また、うれしい。どちらかというと保守的な男性(おじさま群)には、日本でもそうだったように、なかなか理解していただけないのよね。

日本ではあるおじいさんから、面とむかって 「こんなの小説じゃない」って言われましたもの。まあ、仕方ないよね、おじいさんにとっては、想像の外にある話だろうから。

さらに、その後訪ねた書店でも、「読みました」と言ってくれた若い男性もいました。そんな訳で、雨でも楽しい韓国文学の旅です。

仕事が終わったのは、23時過ぎ。こんな遅くまで文句も言わずにつきあってくれた、ナイスなスタッフにひたすら感謝。そして、韓国はどこでもロケ隊にやさしい。正直、とても仕事がしやすかった。

ゆっくりマッコリ飲みたかったけど、明日も8時半から働きます。遊んでる場合じゃないけど、楽しいんだな、これが。

何度も思う、やっぱりテレビやってきてよかった。