山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

書き込みの作法。

昨日はブログがダウンしていたけど、NONFIXの放送だったので、いろいろ反応があった。今日、書きこんでくれたSAYOKOさんは、番組が励みになったと書いてくれた。こういうのは本当に嬉しい。
SAYOKOさんもまた、作家志望だそうだ。

NONFIX「韓国における日本文学のあいまいな軽さ」のなかでも取り上げたけど、誰かが売れると必ずふたつの反応がある。大まかにいうと、ほめる人とけなすひとだ。例えば、クイヨニさん(17歳でデビューしたインターネット作家)の場合は、アンチクイヨニサイトができ、彼女の大学入学反対運動まで起こった。恐ろしいことだ。その運動のきっかけは、インターネットだった。

ネットだと匿名で、相手を批判することができる。日本でもすでにいろんなところで問題になっているけれども、ネット先進国の韓国ではそれが日本より早く、過激に起こっていたようだ。今回の取材で、私はなんとしても、「アンチ」のひとたちに会いたいと思った。コーディネーターを通じて、多くのひとにトライしたが、たいていは断られた。いくら日本のテレビとはいえ、ネット上で作家の悪口を書いていたことをばらすのは勇気のいることだ。

だから、出演をOKしてくれた、イ・ウヒョクさん(彼は売れっ子作家だ)と女子大生のハムさんには感謝している。彼等は、正々堂々と顔を出して、自分の主張を話した。これはこれで、かなりリスキーなことである。けれど、ひとを批判するなら、それくらいの覚悟がなくてはいけない。

批判するひとというのは、結局は同じ作家、もしくは作家志望なのだなとわかり、そのことも興味深かった。

特にハムさんに関しては、彼女も21歳と若く、クイヨニさんと1歳しか違わなかった。ハムさんと初めて会った時、「嫉妬しているだけではないか」と思ったけれど、そしてもし、そうなら、番組で取材するのはやめようと思った。

が、長時間話すうちに、彼女には彼女なりの文学への思いがあり、まじめに創作に取り組んでいた。ネット上で人を批判するのは、よいこととは思えなかったが、彼女のような存在を紹介することもまた、韓国の文学事情を伝えるために、必要でもあったから。

以前に、あるタレントさんが言っていた。ネット上でひどい書き込みをしてくるひとがいて、追跡して調べ、実際に会ってみた、と。 すると、本人はいたって大人しい普通のひとで、ネット上の言動とは別人格であったらしい。びっくりというかがっかりしたと言っていた。以来、ネット上の意見はいっさい、読まないことにしている、と言っていた。

そう、ハムさんもまた、実際、会ってみると真面目な女子大生だった。

そんなわけで、作家志望のsayokoさんの書き込みを読みながら、いろんなことを考えたのだった。

長くなったので、「すべては海になる」の感想はまた、あした。