山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ヒトのつくるものの限界

週末より、海の家に出かけていて、夜になって、都内に戻ってきた。

運転しながらラジオを聞いていたら、キックザカンクルーの「クリスマスイブ」がかかってた。深夜の高速で聞くにはいい感じだけど、これって山下達郎の曲だよね。DJのひとがいろんな曲をアレンジするのを聞いていても思うけど、ほんと、今や、編集の時代っていうか、アレンジの時代っていうか。

前に、知り合いのちょっと天才肌のひとが、
「創造とは神が行うこと。人間には、本当の創造はできない。できるのはすべて、編集だ!編集でしかない」と叫んでた。
そんなことを、「クリスマスイブ」を聞きながら思い出した。

確か、坂本龍一さんも似たようなことを言っていた。
「自然がつくるものには、ヒトがつくったものは勝てない。夜明けの海の色とか、森をぬける風の音などを超えるものはできない」みたいなこと。

そうだよなあ。

長く生きて、いろんな本を読んでいると、「ああ、これって、○○に似ているな~」とか、「このテーマはずっと昔に終わったはずだが」なんてことをよく思う。けど、本を初めて読むひとにとっては、過去を知らなければ、それなりに新鮮に思えるだろうなあ。(あれ、テーマずれているかな)

かといって、あきらかに「語り尽くされた」感のあるものに手を伸ばしたくないしなあ。

そんなことをつらつら考えて、家についたら、お歳暮で、入浴剤の詰め合わせが届いていた。うれしい。入浴剤、大好き。といっても、「ゆずの湯」とか「さくらの湯」とかもすべて、化学的なものなんだけどね。まあ、いいか。