山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

クリスマスイブの思い出

そんなわけで、誰もが知っているクリスマスイブ。

いやあ、午後7時頃の六本木駅は大変なことになっていた。
ひとがわんさか、わんさか。
12月にはいってから、六本木ヒルズは、ライトアップしているので、近づかないように気をつけていた。渋滞にはまるからね。

しかし、今夜は年内にどうしても会っておきたいひとがいて、今日会うことになり、六本木でご飯を食べた。その後、乃木坂の知り合いの店のクリスマスパーティーへ。なぜか、店内はひとりできている美女ばかり。いったい、どうなっているの?

そういえば、10年前のクリスマスイブに離婚届を出しに行ったなあ~なんてことを思い出した。別にあえてクリスマスイブを選んだわけではなく、年内に届けを出しにいこうということになり、お互いのスケジュールを調整したら、その日しかなかったのだ。結婚届を出しに行ったのと同じ、渋谷区役所にふたりで出かけ、すんなり、離婚が成立した。

その後、渋谷駅までふたりで歩き、「お茶でもする?」と前夫に誘ったら、「いや、待ち合わせしてるから」と断られ、ふりむくともう、彼女が来ていた。「最後くらい気をつかえよ」と思ったけど、すでに自分も他のひとと同棲していたし、責められる身分じゃなかった。

ひとりで心配そうに彼(前夫)を待っていた彼女は、その後、私も仕事をすることになる女優のタマゴだった。(しかし、すでにその彼女も芸能界にはいない)

そんな妙なことをぼんやり思い出した。結婚届けを出したのは、バレンタインデーだった。結婚式を挙げて5年くらいたっていた。籍をいれるのをずっと忘れていたのだ。そして、その一年後には別居していたから、皮肉なものである。

深夜のあまり盛り上がらないクリスマスパーティーで、ひとりの女の子が、『戦場のメリークリスマス」をピアノでひき、その音色で急に郷愁に襲われたのだった。

そんな、10年後のクリスマスイブ。