山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

思いつめても。

仕事でも恋愛でも人間関係でも、いろいろ困ったことや解決しづらいことなどがあったりして、どうしたものかと悩み、ぐずぐずし、さんざん、考えたりするものだが、ある日、フト、例えば、歯を磨いているときなどに、「まあ、いいか、どうでも」とふっきれたりする。

先のないことや、困りごとの対象に手を焼いている場合、この「フトどうでもよくなる感」がやってくることは大切だ。ずっと一緒になって悩んでいると、精神を病んでしまうからねー。

気質的には、いつでもすぐにでも簡単におかしくなりやすいタイプだけど、同時に、こらえ性がないというか、飽きっぽいかというか、ギリギリ、狂う前に、「どうでもいい感」に落ち着くのだった。やっぱり、これは喜ぶべき性質と思うことにしよう。

まあ、どうにもならないことはどうにもならないし。
相手が理解不可能な場合、まともに立ち向かっても、疲れるだけだし。
逃げるというか、もう、ムボウな相手とは戦わないというか。

そんなふうにして、生きて行くしかないわけで。
そういう時間の繰り返しだったりもし。

それで、全然関係ないけど、27日(金)オンエアの「時効警察」の話。
(さっき、ビデオで見たのね)

これに出ていた、緒川たまきさん(女優)、よかったなー。久しぶりにテレビで見たけど、「おかしなひと」の芝居がとてもはまっている。わかりやすい「おかしなひと」ではなく、本人はいたって、まとも、どころか、そこらのひとより、自分のほうが、上位に立っていると思っているらしいそぶりがありつつ、どう考えても、「へん」な感じがよく、かもし出されていた。

そして、妙にキレイだったりもして。それもいいのだ。
こういうものを見ると、途端に元気になるのだな。ゲイジュツここにあり、っていうか。
説明いらないんだけどさー、「いいなー」という感覚。ドラマのストーリーとか流れも大切だけど、
俳優の存在感ってのも、独立してすごさを見せてもらえるよね。

う~ん、いいなあ。
いい役者さんを見るとすぐに、自分もドラマを撮りたくなって、「彼女はあの役に・・」なんて思ってしまう。一作目の小説の、お料理教室のセンセイ役をぜひ、お願いしたいと思った。(別に、映画化の話があるわけではないけどさ)

そんなわけで、また、夜明けだ。