山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「カミユなんて知らない」を見た。

渋谷で「カミユなんて知らない」を見る。
いつのまにか、ユーロスペースが引っ越ししていて、走って移動。頭の数分見損なう。
ったく。いつのまに、移動してんのよ、ユーロスペース。

ところで、映画。
柳町光男監督といえば、「十九歳の地図」で、かつてどど~んと衝撃を受けた記憶があるので、見に行きたかったのである。

テーマは「映画を作ること」と「理由なき殺人」でしょうか。
でも、そういった表テーマとは別に、自主映画のクラブの大学生たちの感じがなんとも面映かった。
というのも、自分も大学生の頃、自主映画をつくっていたからもありますけど、私が恥しがる立場ではないのに、わがことのように、なぜか「照れる」のでした。

なことはともかく、濃密な映画かもしれない。ワンシーンごとに、とにかく、「しつこい」感じがする。
昨今の、口当たりのよい、のどごしさわやか映画(一見、テレビドラマと区別がつかないような?)とは、読後感、いえ、視聴感がちがう。重いのである。

俳優では、前田愛ちゃん、よかったなー。こういう気の強い、張りつめた演技のできるひとは好きだなあ。以前の伊藤歩ちゃんのよう。彼女がでてくると画面がしまるような気がした。

全体的に女のが存在感があった。大学生の男たちがみんなすごくうすっぺらくて。魅力のある奴がひとりもいなかった。最初から、前田愛演じる女子が監督やればいいのに、って感じである。監督を演じる男の魅力のないことよ。女にだらしなく、立ち回りのうまいだけのやつ。あ、現実の社会もそうか。女にもっと監督やらせとけよ。

と関係ないことに怒りを感じそうになってきたので、このへんで。
日本映画界を敵にまわしたくないもんね。

わたしも生きていかなくっちゃ。
そのうち、映画撮らなくっちゃ。