山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

オリンピックこわい。

現在、イタリアのトリノという都市で冬季オリンピックをやっている。
やっていることを知っている、というのが正しいかな。

と、書いておきながら、ちょっと別の話をすると、以前、友人が子供をディズニーランドに連れて行った時のことだ。

エレクトリックパレード(でいいのかな)というものをやっていて、それを親子でみていたらしい、すると、当時3歳くらいだった息子が「こわい、こわい」と言って、次々と現れる、全身電飾のキャラクターを見て、泣き出したという。

あまりに怖がるので、見物を中止して帰宅したらしいが、それ以来、息子が悪いことをしたときには、「そんなことをすると、ディズニーランドに連れて行くぞ」と脅すとおとなしくなるそうだ。まあ、落語的な「ディズニーランドこわい」ってやつである。

で、オリンピック。

私はオリンピックやワールドカップやプロ野球を見る習慣がない。家庭環境にもよるけど、小さい頃から運動能力がひとさまより著しく劣っていたせいで、スポーツ見物にすんなり入れなかった。それはそれでいいのだけど、このスポーツほど、罪の少ない雑談はないようで、仕事の打ち合わせ前の、ほんのちょとした会話のテーマによく選ばれたりするのだ。

が、オリンピックのことをよくわかっていないと、そういう時、とても困るのだ。ワールドカップで日本中が沸き立っているときも知らずに、マイナーな映画を渋谷に見に行っていた。映画館を出ると、ブルーのユニフォームを着た老若男女があふれていて、テロでも起こったのかとびっくりした体験がある。

で、このようなスポーツイベント音痴であることは、次第に一緒に仕事するひとに知られるわけである。例えば、何年か前のオリンピックの頃、打ち合わせで初めて会った人が、オリンピックのことを話し始めた。今ではいえば、「昨日のスケートすごかったですね」みたいな。

するとですね、すかさず、同行した知人が「あ、この人、オリンピックとか全然興味ないですから、だいたいどこでやっているかも知らないくらいなんですよー」と説明を始めたのである。これは一見親切に見えて、これでオリンピックの話題が終結するかと思いきや、「さあ、どこの国でオリンピックやっているでしょう」などと問われ、予習していなかったので、「ロス」などと何十年か前のことを答え、しかも、それが冬だったという苦い経験がある。 以来、オリンピックの開催地くらいは押さえ、ついでに、最近ではネットのニュースでそこそこ話題になっていることは読むようにしている。そうじゃないと、いきなりこられたときに恥ずかしい思いをするからでした。

よってオリンピック怖い。