山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

花見は誰と行く?

明日から三月。
といってもこれを書いている深夜はすでに、3月だけれども。

3月になるとぐっとこう春が近づいたって気持ちになる。
今、ちょうど仕事の取材で、花見について調べているので、ますます桜が待ち遠しい。

花見って江戸時代に盛んになったらしいけど、なにも桜だけがその対象ではなかったようだ。
梅、桜、桃と、三つみて、花見。

梅は友と見に行く。
桜は、仕事や商売のつきあいのひとと見る。
桃は家族や親しい人と見る、っていう漠然とした決まりがあったらしい。

そういう意味では、桜の花見が、会社単位で行われているのは、伝統に則っているかもしれない。
梅や桃を見に行ったことはないけど、桜なら、そういえば、仕事がらみのひととよく宴会があった。
桜はビジネスなんだね、昔から。

じゃ、江戸時代、恋人同士は何を見に行ったかというと、夏に「蓮見」といって、蓮の花を見に行ったらしいぞ。蓮見茶屋というのがあって、今で言うラブホテルみたいなものまであったらしい。蓮を見た後、そういう場所に行く。なるほど。

そういえば、昔好きだったひとが、女性を誘って、梅を見に行った話をしていたな。
湯島の白梅。
しかし、それは恋には至らなかったようで、そのてんまつを桜の花見で聞いたのだ。
おもしろおかしく話す様子に、「あ、ふられたんだ」とほっとしつつも、途中で帰ってしまったという女性について、「なんで帰ったのかしら。私なら、絶対帰らないのになー」と思ったことを思い出した。

しかし、すべては過去のことだ。

そんなわけで、花見。
今年は、さくらを見に行きたいな。(あ、仕事で絶対行くわけだが)

(夏には蓮見も是非、行きたいものだなあ)