先週末、沖縄にいたのであるが、初めて行った那覇の印象は、ソウルに似ている、だった。
ソウルと那覇では気候も違うし、民族性も違う。けど、どこかで見た風景だなあ、どこだろうと思ったら、ソウルだった。
その理由は建物にあると思う。民家の建て方が似ているのだ。民家といっても伝統的なものではなく、半世紀くらいの間に建ったもの。新しいビルは近代的という意味では似ているけど、それは東京も同じだから、理由にならない。
中くらいの歴史を持つ建物が韓国と沖縄では似ているのだ。
はい。答えは簡単ですね。
そう、米軍です。
沖縄でいくつかの米軍基地をフェンス越しに見たけど、古い米軍施設の建物のありようを見て理解した。
沖縄も韓国も近代化以前に、米軍が駐留している。そこで、新しい建物を建てるときに、米軍の施設がお手本、または、参考になったのだろう。
例えば、地元の大工さんが、米軍の施設を建てるのを手づたいに行く。見よう見まねで、その方法を学び、民家を建てる時には、米軍で学んだ建て方で作っていく。それが次第に広がっていく。
結果、沖縄とソウルの街はたたずまいが似ているのだ。
あと、スパムという缶入りのソーセージを使った料理があることも同じ。
沖縄では、ゴーヤチャンプルにスパムがはいっていたりする。
韓国でもスパムをメインにしてインスタントラーメンとキムチで煮た鍋がある。
米軍の駐留のよしあしはともかく、このようにして、草の根レベルで文化は伝達していくのだなあと
思った。
人柄がいいのも、韓国と沖縄は似ているかもしれない。
そんなことを、ロケの合間にぼんやり思い出していた。
明日もロケ。うまくいきますように。