山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ハードな日々でもくさらない。

たぶん、とてもハードなお仕事の日々である。
時間的にも体力的にもきついのだけど、なんだかあんまりくさった気分にならない。

今日なども終日編集のあとも、いろいろ混乱・困難などがあり、終了は24時を過ぎたし、にもかかわらず、明日はまた、ロケだし、という状況で、「大変ですね~」と会うひとごとに言われている。

事実、スタッフのひとのなかには、心臓が痛いと胸を押さえるひともいれば、点滴を打ちにいくひともいるくらいである。

が、なぜか、いまのところ、くさらないんだよなあ。

なんでかな。

それはやはし、自分の心のどこかに、テレビの仕事に対する、覚悟(といえばかっこいいけど、ほんとは、限界かな)を感じているからかもしれない。
そして、どこかで、ほんとの勝負は、小説でやるもんね、という気持ちがあるからかもしれない。

こういう書き方をすると、テレビをなめているようにとらえられるかもしれないけど、そうではなく、
テレビって、やはり、個人の自己表現の場ではないし、公共のメディアなので、「私の考え」というのにとらわれるべきじゃないからだ。

若き日は、「私の演出」「私の表現」ということにこだわって、もめたりもした。
やっと最近、わかったんだな。
「わたしの」とつくものは、テレビでやってはいけないと。

それは、小説などの小さいメディアでやらなくっちゃ。

テレビは「私」を表現する場ではなく、多くのひとに楽しんでもえらるものをつくって見せる場なんだもんね。

ふむ。

そんなわけで、明日はロケ。
スタッフはみんな、仲良しだから、なんか気楽だよん。