山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

隙間に入り込む


ミニ、手術後の経過報告である。写真は、ソファとオットマンの間に入り込んでいるミニ。



上から見るとこんな感じ。

退院後、どうも、このような狭いところに入り込むのである。今までは、母犬カナにべったりくっついているか、さもなければ、私の足下にいたのである。ところが、手術後は、どこか薄暗い場所や隙間に隠れていることが多い。(写真撮影のため、明かりをつけたので、ほんとはもっと暗い)

これは一大事だ、と思った次第です。野性動物は死期を前にすると、ひとしれず姿をくらまし、穴蔵や暗い場所へ行く・・という話を聞いたことのあるひとは多いと思う。なぜ、やつらは姿を消そうとするのか。一説によると、(これは友人の聡明な学者から聞いたのだが)、動物は、身体の不調を外部からの攻撃と受け取り、ここにいると危ないと感じて逃げ出すというのだ。病いは自分の内部にあるにもかかわらず、「痛み」は外部から来るものとしてしか認識できないので、敵から身を隠そうとするという。

なんだか、せつない話である。しかし、とすれば、ミニが暗がりに入りたがるというのは、明らかに身体に不調を感じているということである。もちろん、腫れた子宮摘出の大手術をして一週間しかたっていないのだから、不調を感じても仕方ないかもしれないが、そこは、犬に過剰な愛情を感じている犬バカの私、心配でならない。

(追記にミニのアップあり↓)

写真はアップね。

そんなわけで、本日は、術後一週間の診察であったので、私の不安をストレートにぶつけてみた。野生動物、死を前にして身を隠すの説からはじめて、まさか、ミニに恐ろしい事態が迫っているのではないか。それを察した母犬は、動物というものは、弱っている仲間を見捨てる習性があるので、例え母犬だとしても、プイてな感じなのではないか・・つまり、ミニは大丈夫なのか。・・

ところですねー、担当の獣医さんは、「バカですね」と一笑に付すこともなく、真摯に私の訴えを聞いてくれた。そして、すんなり、血液検査をしてくださいました。

はは。
もし、体調が悪くなっていれば、白血球が増えるなどの数値でわかるわけである。ミニは、担当医になついているため、笑顔で採血室へ入っていったのだった。待つこと15分、犬バカは気が気でない。どうしても悪い方悪い方に考えてしまう。自分の落ち度を愛犬が背負っていくような気がして、罰を与えるなら、どうか、私にしてください・・と祈ったりする。

結果から先にいうと、経過良好だそうで、問題ナシだそうである。身を隠すのは、まだ、本調子でないからで、母犬が冷たいのも、そっとしておいてあげているのでは・・ということであった。ふうむ。そうなのか。

いや、そうであってほしいので、それならそれでいいのだ。だが、自宅に戻るとまた、身を隠すミニ。知らんぷりの母犬カナ。飼い主の犬バカとしては、まだまだ心配なのである。