山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

思い出のひとことシリーズ(1)

平日の夜、とあるバーにて、思い出に残ったセリフ。

以前、ときどき通ったバーで、きれいめな証券会社OLと知り合った。お互い女性のひとり客ということで、恋愛やら仕事やらの話をぽつぽつしていた。パンツスーツの似合うスリムできれいな女性であった。その時、一番記憶に残っているのは、「自己管理が大変ですね」というひとことであった。会社員である彼女にとって、フリーランスで、テレビの仕事や書き物などいろいろやっているのは、想像しにくいようであった。

しかし、当時は、「自己管理ってなに?」という気分であり、もっと大変なことがたくさんあるよ!と思ったが、最近になって、そうか、自己管理は大変なのだ・・ということが身にしみてきた。以前は、自分のおもむくままと、仕事上の必然にしばられて、生活していたのだけれど、現在は、割とスケジュールがざっくりしており、そうなると、急激に「自己管理能力」が問われるのであった。

いつまでもさぼっていて、昼夜逆転したり、犬と遊びほうけていたりしても、ほとんど誰も困らない。ただただ時間が過ぎていくだけだ。「できませんでした」と答えたら、たぶん、それでその仕事が流れるだけであろう。缶詰にして、閉じこめてまで、原稿をもらおうとしてもらえるほどの身分ではない。

いやあ、自己管理って大変だなあ。全然管理できてねー。ノートパソコンの向こうに、今年やること、今月やること、今週やること、今日やること、などと小分けしてテーマを張り出しているのだけど、これがなかなか。最近は、一日終わると、その日をえんぴつで黒く塗ることにしている。危機感をあおるためにね。

いやはや。とこんなところで、ぼやいていても、先には進まず、時間は過ぎる。うー、遊んじゃだめ。うー、サボっちゃだめ。リアル受験生気分である。落ちたくないなー。