山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

整形手術とバイアグラ



意味なく、昨日買ったシュークリーム。

最近、聞いているネットラジオの「鴻上尚史の生き延びるために笑え!」で、中村うさぎさんが言ってたけど、「整形手術とバイアグラのおかげで、ひとは諦めることができなくなった」と。そーかー。名言だと思いました。確かに、どんなに欲望があっても、年をとると、女は外見的に厳しくなり、男は機能的に使用できなくなったりして、泣く泣く(かどうかは知らないけど)、いろんなことを・・ま、恋愛ですかね・・を諦めないといけなかった。あとは、枯れていくのみ。

が、科学の進歩のおかげで、今やどっちも諦めなくてすむようになったわけだ。「おりられないってのは、ツライですよ」と中村うさぎさんもそのラジオで言っていたが、確かにおりられないのはつらい。上野千鶴子先生は、「おばさんになってしまう」楽さを勧めていたように記憶するけど、そんなに簡単におりられないものである。

だからって、どうしましょうってことですが、女性にとって美容整形にあたるのが、バイアグラだったとは、そっか、膝をうった次第。昨日、ケーキやで見かけたオヤジもおりられなくて、25歳のおねえちゃん相手に
あくせくしているんだよなあ。

が、しかし、どんなに頑張ったところで、いずれ死ぬわけだから、仕方ないかなあ。しかし、この後老人がどんどん増えていって、諦めない老人ばかりの社会ってどんな感じなんだろう。「簡単に、ものごとをあきらめるな!」みたいな応援ソングもたくさんあって、「最後までやりぬくひとが偉い」とか「あなたの夢をあきらめないで」なんて言われて育ってさ、今更、早くおりろって言われても困るよね。はあ。

ということは、「そろそろ終わりにしませんか」とか「いい加減、あきらめろ」「おりてしまえば楽な道」つうヒットが出ればいいのか。あ、でてるか、ロハス系。あるいはスローライフみたいな?でもなあ、たぶん、それも実は「おりてない」ことだよね。バリエーションの違いでしかない。

そんなことをうつらうつら考えながら、おりるったって、今更、わたしもどうしようもないしぃ。このままぼんやりいくしかないか。