山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

特殊な魅力の女性たち。

舞台女優の松永玲子さんというひとは、面白いなあ。
昨晩見た、ナイロン100℃の「ナイスエイジ」にも出演していたけど、秋に見た、本谷有希子さんの芝居でも主役で、なんとも言えない魅力であった。特別な美形というわけでも、かといって、その逆でもなく、至って普通の容姿でいらっしゃるのに、ものすごく存在感があって、(芝居がうまいのはもちろんだけど)、なんともいえない、不思議というか、謎というかそういうものを感じる。

普通、女性に「謎」を感じるとセクシータッチで、「不思議」を感じるとメルヘンになるけど、彼女はどっちでもなくて、でも、不思議で謎。で、妙に知的な感じするし、いっぽうで、ものすごく底意地悪そうにも見えるし、とにかくこれまで生きてきた日本人のタイプっぽくない。こういうひとが出現しているのだなあ。

過日、小さな番組に出演してもらった女性も30代半ばでありながら、これまでほとんど化粧をしないで生きてきたそうで、大切にするものの対象が基本的にユニークなのではないかと思った。自分など、思いっきり俗っぽく生活しているから、こういう女性にあうとちょっと尊敬してしまうのである。いいなあ、世の中の流れなど気にせず(気にしていないように見える)好きなように生きていて。さぞや、自由な心持ちなのではないかしらと。

けど、世界は視点を変えてみれば、いろいろ刺激に満ちているわけだし、なにも色恋だけがその王道でもない。他の世界があるのよね。最近、年齢を重ねて、ようやくその別世界の存在に気づき、ふうむと唸っているのであった。ふうむ。