山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

いまどきの世間って。


ふだんはソファの上、禁止だけど、ときどき、むしょうにかわいくなって、載せてしまう。するとご機嫌のミニ。

ネットができて変わったことのひとつが、結構、倫理観が逆戻りして、「世間」ってやつが戻ってきたんじゃないかってこと。例えば、小さな共同体のなかで暮らしていたときは、道端でタバコを捨てたりすると、「山田さんちのバカ息子がタバコを投げ捨てた」ってことが、その共同体内で伝わり、いろんなひとから怒られたり、後ろ指さされたりして、タバコの投げ捨てはできなくなる・・という相互監視社会が成立していたと思う。

けど、戦後の近代化によって、都心では特に個人主義が発達して、いわゆる「世間」は消失したと思ってた。そんなことをしたら、世間体が悪い!なんて言われたら、「世間ってなによ?」と言い返せば、勝ち目はあったかも。ところがさー、インターネットがすみずみ行き渡った結果、「山田のバカ息子が、ずる休みしたってよ」みたいなことが、掲示板にがんがん書かれるようになり、ぐっとまた、世界が狭くなり、世間が戻ってきたように思う。

このときよってたつ、倫理観が結構、古いというか、古典的な感じになっている。ワイドショーや週刊誌なども、作っているひとたちの倫理観はどうなっているか知らないけど、(たぶん、ないでしょうけど)、よってたつ倫理観は古いよね。不倫してた!とかって大騒ぎするし。なんでこういうふうに、逆に戻っていくんだろう。

なんだかなー。自分のインターネットのヘビーユーザーですけど、匿名掲示板と読んでるとときどき、うわー、先祖返りしてる!って思うのでした。

(と、テーマを大きくとってですね、現在の自分に目がいかないようにする、目くらましだ!?