山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

検索で変わる未来?

日曜日。NHKスペシャルのグーグルをテーマにしたものを見る。
事前の番宣などで、「すごいことが起きている!」的な、脅しがさんざんかまされていたので、こりゃ、見ないとやばいかも・・と思って、必聴した。でもって、感想は・・う~ん。

確かに、グーグルみたいな巨大検索が広がることで、情報操作みたいなことが起こりうるし、宣伝のありかたも変わってくると思うけど、ただ、「世界中、世界中」って連呼してたけど、インターネットを使っていないひとのほうがまだまだ多いし、いくら検索上位にランクされても、実質がともなわなければ、それだけで、生き残れるってこともないんじゃないかしら・・と思いました。

グーグルの内部に入った!とこれも豪語してたけど、会社の雰囲気がわかっただけで、検索の順位付けのヒミツがわかったわけでもなんでもなく、なかなか番組としては、つらいものがあった。もちろん、わかりやすいドキュメントにまとめるだけの事実は集まっていないけど、「ここでやっとかないと」っていう予感があったんだろうな。そういう意味では、面白かったけど。

あと、すべてをグーグルに頼っている青年の描き方。自分もテレビ制作者だからわかるけど、ああいうひとを出しても、別に驚かないよね、今更。でも、なんか実存がほしいわけですよね。グーグルに限定しなければ、ネットにいろいろ頼んでいるひとは、普通にいるし。

結局、検索でなにが変わるか?に対する明確な答えなんかなくて、(当然かもしれないけど)、ただ、なんかすごいことになってる予感だけがあり、そのよくわからない不安をとりあえず、番組にしちゃおうぜ、ってことだったんだと思う。結果、「検索やばい」って根拠なき(あるのかもしれないけど)不安をあおっただけのように思えた。

といいつつ、自分の名前を検索する。別に、これまでにやってきたことだけど、毎度のことだけど、同姓同名のアダルト女優さんがいらっしゃるので、しかも、彼女が出演してるAVって結構ハードなんだよなあ。検索でたどり着いたひとの何人かは、私をAV女優と思うことでしょう。まあ、それもいいか。それに、同姓同名のひと、前に調べたら、結構、美人だし。

けど。
自分に戻って、検索でなにが変わったのか。圧倒的に、外にでなくなった。図書館や本やにいかなくても、かなりのことを家で調べることができるから。でも、本当に詳しいことは、結局、本で読んでる。本の入手の方法が、通販になっただけ。ネットだけの資料で、番組作ったり、小説書けたりするほどではないな。こういうハードウエア(ソフトなの?)の進歩でなにが変わるか・・ってこと、興味深いけど、それだけのことのように思う。

電気ができて、何が変わったのか?電話が普及して、どうなったの?テレビが流れて、何が変わったの?それがわかったところで、後戻りはできないし。情報操作ってあらゆるメディアで常に起こりうるけど、常にそれをかいくぐるものがでてくるんだよなあ。それを信じたいしな。

久しぶりにゆっくりした夜。