山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

子供を産む神さま

大臣のひとが女性を「子供を産む機械」と言ったことで、大事になっているようだ。自分の参加している、SNSでもそれが話題になり、おしなべて女性は厳しい意見を発している。自分はそれほどでもないけど、ちょっとは考えたりして。

例えばさー、「女性は子供を産む神さまだから、ひとりひとりの神さまに頑張ってもらうしかない」と、「神さま」呼ばわりしたらどうだったのかしら。機械っていうと、いかにも下位の存在という印象があるから、いっそ、最高位(かな?)の神さまだったら、どうだったのかな。あるいはさー、「子供をうむ天使」なんてのはどうかしら。看護婦さんのことを、「白衣の天使」なんておだてあげてきたわけだから、「天使」だったら、許容範囲だったか。

しかし、問題は、「機械」呼ばわりしたことではなくて、子供を産むのは女の仕事って限定的に言ってしまったことなんだろうと思うけど、子供って女ひとりじゃ作れないし、産めないしねー。いやいや、凍結精子を使えば、男なんていらないんだからという発想であれば、確かに、科学的には(法的にはまだだめだよね)男なくても子供作れるわけだけど。

とすれば、「子供をうめるひと」って言い方だったら、どうなの?機械<ひとって、多くのひとが考えているから、どうだったろう。しかし、こういってしまうと、「産めない私を責めた!」って意見もでてくるよねー。ふうん。難しい。なんて言えば良かったのかしら。(あ、そういう言い方そのものがまずかったんでしょうかね)

ほんのちょっとの言葉の選び方で、仕事を失ってしまうんだから、言葉の力ってすごいなーと思う次第。少子化問題が俎上に上がる度、日本人とか日本って国が、ゆっくりと縮小していくんだなーって思って、そんなに悪い印象ないんだよなー。ひとに迷惑かけて、大きくなるより、だんだん消えていく・・ってなんだかいいように思うのは「あんたに子供がいないからだ!母親になってみろ!子供の未来を考えろ!」って狙撃されるから、静かにしてます。こんなダメ人間なんでこれ以上、遺伝子を残さないために、自分なりに努力したつもりなんですけどねえ。