山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

地味で真面目な作家の仕事。

昨日は、よく見ている、村上龍さん司会の「カンブリア宮殿」を見ました。ゲストは花王の会長さん。花王が提供する番組はこれまでにだいぶ作ってきたので、(注・あるあるはやってない)、花王の社員の方たちとも仕事をしたことが何度もある。その印象からいうと、花王っていうのは、ほんと真面目でうわついたところのない会社だし、製品だし、社員のかたたちもそういう感じのひとが多い。

CM作りの方針も、イメージやおもしろさではなく、商品の効能をきっちり伝えることを第一に考えていると会長さんが言っていて、言われてみればそうだなーと感心した。CMって、ジャックスカード(オダギリジョーがでてるやつ)とか、なんのCMかわからないけど、面白いものとか結構あるけど、そうじゃなくて、CM本来のつとめである、製品の広報を第一にするって姿勢が当たり前のようでいて、なかなかできないことだ。

この会長さん、社長時代も電車で通っていたとか、20代のころ、6年間下請けに出向していたとか、エピソードも面白かった。会長は製品に似ているし、社員にも似てるよな。真面目で地道。自分がときどき参加する家事の番組も花王のひとたちは、ほとんどが結婚していて、母親だったりする。普通の主婦感覚を持って、製品を作っているのだ。一方、番組を作っているスタッフは、ほとんどが、独身。私もそうだけど他の女性Dもシングルだし、Pもカメラマンも・・。なかなか微妙なところだ。

そんなわけで、地道にちゃんとものつくっていく・・ひとたちの強さを教えていただいた。そのせいで、花王は24期(だったと思う)、連続増益なんだって。すごい。

それともうひとつ。昨日は作家にADがいない孤独を愚痴ったけど、村上龍先生でも、執筆中は箱根の別荘にひとりでこもるので洗濯は自分でする・・とのことで、村上龍さんほどのひとでもそうなのかと思ったら、自分ごときが、ひとりを嘆いていたらいけないわね。最近、洗濯すらちゃんとやってないし・・。

そんなわけで、地道にいこうっと私も。