山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

怒り方。

例えば仕事で、ミスばかりおかす部下がいたとする。それをどうするかっていうのは、けっこう難しい問題である。自分はフリーランスであるから、スタッフの教育までは請け負っていない。自分のうけた仕事が十分にできればそれでよく、多少うまくいかない部分が合ったとしても、できあがりに遜色がなければそれでいいわけである。

がしかし。目に余るひどさの場合、どうしたものか。長年仕事をしているけど、ここ数年は働くひとの力が驚くほど落ちているような気がする。ゆとり教育のおかげか、プライドだけ一人前でやることは「はんちく」。
(村上春樹さん訳の「長いお別れ」で使われているらしい。半人前という意味だ)。反省がなく、同じ間違いを何度も繰り返す。ちゃんと怒らないからそうなるのだろうか。

しかし、怒って教育までしている時間と労力が惜しい。それに、そこまで責任を負う気にならないのだ。ダメなやつ、やる気のない奴は去ってくれて結構。それだけのこと。はあ。しかしなあ。

自分も決して、ずばぬけていたわけではないし、怒鳴られたりするとそれだけでいやになった記憶があるので、同じ方法をとろうとは思わない。しかし、たまには怒鳴らないとだめなのなかあ。犬だって褒めて教えてほうがいいように、ひとも褒めて仕事を覚えてもらうというほうがいいと自分では思っている。けど、それはちがうのか。優秀な犬はほめて教えるけど、ダメな犬は体罰をしないとダメみたいなこと?

疲労困憊。