山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

バラ色の嘘

真っ赤な嘘というけれど、嘘に色があるなら、バラ色の嘘をつきたい・・。
確か、荻野アンナさんの芥川賞受賞作「背負い水」の書き出しはこんな感じだった。なんの話かというと、「嘘」について。これを書いているリアルタイムでは、4月1日、エイプリルフールってやつである。

さっき、知り合いのブログを見たら、「婚約しました」とある。ふうん、結婚するんだ~と思って読んでいたら、「嘘」だった。4月バカという。それはそれでいいんだけど、こういう場合、ひとはどんな嘘をつくのか・・ってことに興味を持った。4月1日は嘘をついてもいい日。だとしたら、どんな嘘をつきたいか。案外、その嘘に、そのひとの本音が忍び込んでいるような気がするのだ。

「婚約しました」と書いたひとは、結婚したい・・もしくは結婚に至るような恋愛をしたいと望んでいるのではないか。では、ふりかえって、自分だったらどんな嘘をつくだろうか。う~ん。もちろん、「受け」や「笑い」も込めるから、願望だけではあるまい。

「ヒューグラントと婚約しました」とかね。う~ん、「芥川賞の候補になりました」とか?時期じゃないしな。わからん。あんまり嘘をつきたい気分でもないしな。それは、ここのところずっと忙しかったから、ふざける余裕がないんだよなあ。ギリギリのときって冗談のひとつも言えなくなるもんね。

そんなわけで、つまらない結末になってしまった。明日から4月。明日から仕事の量が減り、ぐっと楽になる。うれしいよ~。仕事嫌いじゃないけど、というより、むしろ好きだけど、ちょっと働きすぎた。これからは、落ち着いて、ひとつひとつに向かいたい。珍しく前向きな発言で、3月31日分の日記をしめることにする。

あしたから、気分は新学期だ!