山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

なんか痛い。

TBSの「冗談じゃない」というドラマをちょっと見た。

だって、ものすごい設定なんですもの。40歳独身の織田裕二の結婚相手が20歳年下の上野樹里。これくらいはありえるし、ドラマとしてもありだと思うけど、その嫁の母親が大竹しのぶで織田裕二のかつての恋人という設定がものすごい・・よね。

単発ならともかく、これで10回以上連ドラ作るのってどうやるんだろう。しんどそう。それから、どんなひとが見るのかも不思議。ます、女性たちはみんな「見たくない」って思うんじゃないだろうか。自分に置き換えても、(子供いないけど)、自分の娘が自分のかつての恋人と結婚するってきいたら、ものすご~くいや~な気持ちになると思う。この恋人ってのが、深い関係ならなおさらいやだし、簡単なつきあいでも別の意味でいやそう。どっちにしてもグロい感じ。実際のドラマでは、織田裕二と大竹しのぶはそういう関係はなかったことになってる。そうしないとグロいからでしょう。でもさ~、20年前とはいえ、そういう関係がなかったなら、それほど、深い恋人ともいえず、隠すほどのことかしら・・と思う。

で、悪いくせだけど、自分だったら、逆がいいと思う。つまりさ~、40歳直前の女性が、かつて自分の恋人だった男の息子と結婚する・・。こっちのが女の客は見るよね。そして、こっちのがドラマがつくりやすく新しい感じがすると思うなあ。それに実際、25歳の頃に35歳くらいの男性とつきあっていて、そいつの息子が現在、25歳になって、40歳の女性に求婚するというのはあり得そう。もちろん、父親のほうはものすごくいやだろうし、だいたい、その妻もいやよね、きっと。想像しただけで、どろどろしそうな設定をどうやってコメディにしていくか・・難題だろうなあ。

ハリウッド映画のヒット作「恋愛適齢期」は娘の恋人の50代の男と、母親がくっつく話しだったけど、こっちは楽しく救われる話だったなあ。40歳になって20歳の女子と結婚する・・というのはいかにもおじさんの夢なんでしょうけど、おじさんってあんまりドラマ見ないのではないかしら。

確かに友人の男性でも、友達の娘が女子中学生と聞いたら、「娘の友達と合コンさせて」と頼んでいた奴がいたくらいだから、全然驚かないけど。最近の若い男子は恋愛にがつがつしていなくて、もっぱらオヤジが独走らしい。「ちょい悪」とかって言葉がはやった背景には、そういうがっついたオヤジの存在があるのよね。ふむ。しかし、織田裕二だもの。40歳といっても全然オヤジ臭ないもんな。あれを見て、自分も20歳のコ、いけると思うのは間違いでありましょう。

と、いろいろ考えさせられるドラマでした。
(草刈正雄さんが久しぶりに見るとかっこよかった~)