山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

めげるな、わたし。

新しい週の幕開け。

長かったはっきりしない春が終わり、ようやく初夏らしい、さわやかな気候になってきたというのに。ちょっと自分的に暗雲が立ちこめ始めているかもしれない。実は本日、ある賞にノミネートされていた、自分の脚本が、結局落ちた。もちろん、面接のときから、やばい空気はあって、これはまず、ダメでしょーと思っていたけど、いざとなると、落ち込むものだ。

まあ、仕方ないか。昨晩、「賞について」監督仲間とざっくり、話していた直後だっただけに、案外落ち込みが少ないかもしれない。文学でも映画も、賞の基準はむずかしい。選考委員の結局のところ、好き嫌いや、経済効果によって決まる場合も多いし、作品そのものの質のみで測られない。が、そもそも、作品の質ってのも、どうやって判断するのかは難しい。

「とりあえず、売れてるひとにはあげたくない」とか「苦労しているので上げたい」とか、「若い女にはやっておこう」とか、作品そのものではなく、作り手の来歴や素性に左右されることも多いけど、まあ、それでいいのかもしれない。結局は、ひとがひとを選ぶのだ。正解も間違いもないよな。

自分もこれまでいくつかの賞に応募し、いつくかは受賞した。他ではまったく相手にされなかった作品が、賞をもらったこともある。だからな、まあ、時の運ってやつか、しょうがないよな。

大切なのは、「わたしってダメかも」気分になって、だら~っとして、やる気なくし、負のスパイラルに入ってしまうこと。とりあえず、その賞に落ちた以外は、とりたてて不穏な動きはない。小説はいろいろ依頼いただいているし、来週には、脚本書いた「帰ってきた時効警察」もオンエアだ。6月末に一冊、小説のアンソロジーが出版になるし(メンバーは直木賞作家や芥川賞作家、人気作家がずらりだ!)、7月には長編小説がたぶん、でる。秋には、脚本をかいた、それなりに大きな映画の撮影が始まるし。

だいじょうぶ、小さなひとつのつまづきだけだ。そう自分に言い聞かせ、今夜は早く寝てしまおう!といいたいけど、明日締め切りのゲラやらなくっちゃ。それにそもそも、すでに3時間も昼寝していたのであった。(昼寝している間に、メールが来て、落ちてたというわけ。とほほ)