山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

模倣と欲望。

大した感慨もないうちに、6月になってしまった。6月といえば、もっと夏の入り口っぽいはずなのに、はっきりしない天気が続くせいで、「また、夏が来てしまった・・」という感慨がなかった。

先日、仙人みたいな医師の方に「風邪ひいてますね」と言われ、無自覚だったけど、言われてみたらひいてる気がして、すっかり今日は風邪っぽかった。なので、外に映画見に行く予定だったけどやめて、家でおとなしくしてた。ま、今日は映画サービスデーだから、混むのがいやなので、行かなくてよかったけど。映画はあたったほうがいいと思う一方で、自分が見るときは空いてほしいと考える自分勝手ないきものでした。

夜は、「帰ってきた時効警察」を見る。俳優であるところのオダギリジョーさんの脚本・監督作品。映画への愛情を感じました。オープニングの屋台くずしは、「書を捨てよ、町に出よう」?。凶暴な犬は、モンティパイソンの飛ぶウサギ?などなど・・古典的な映画へのオマージュを感じました。(私が勝手に感じただけなので、信憑性はないので、誤解なきよう)。

なんかさー、こういうの見るとやっぱり、ふたたび、演出魂がもたげてしまって、もう、書き物一本にしようかしら、しなさいよーと自分のなかで命令していたのに、「うう、あっしもまだまだ、監督したいです」という欲望がもたげてしまう。欲望とは他人の欲望を模倣することだ・・なんて言説がありますけど、シンクロしてしまうのね。なんかさー、撮りたくなるのね。面白い作品を見るといつも同じ反応なんですけれども。

そんなわけで、一日中、家にいて、生姜紅茶を飲みまくって、風邪を退治していました。明日は、すこしでかけよう。映画見に行ったりしようっと。

なんだかうれしい金曜の夜でしたあ。