山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

女性監督のがんばり。

毎日、目覚めるとまずはパソコンを開くのですが、必ずチェックするのは、「ほぼ日」、「富士丸な日々」、本谷有希子さんのhp,そして、最近、お気に入りにした、映画監督松梨智子さんの日記。

作品を見たこともなく、面識もないですが、なにかの拍子で偶然、日記を読むことになり、読んでみたら、面白いなー、このひと、優秀でいいひとでがんばりやだなーとしみじみして、毎日読むようになった。自主映画から出発して、映画監督目指して(というか、すでに監督ではあるのでしょうが)、少しでも映画撮れるように頑張っているひとだ。

最近は、女性の監督ブームともいわれて、「ゆれる」の西川美和さん、「カモメ食堂」の荻上さん、さくらんの蜷川実花さんなんかがよく名前を見かける。個人的に好きなのは、タナダユキさんですね。このひとの「月とチェリー」は傑作だったなあ。かようにして、女性監督が増えていくのは嬉しい。さっき名前を挙げた、松梨さんが、職場の同僚に「河瀬監督がカンヌでグランプリとったんですってね、よかったですね」と言われ、複雑な気持ちがした・・とあった。

松梨さんの職場は、結婚式場らしく、つまり、同僚は「ふつうのひと」だ。そういう人から見たら、女の監督の快挙ー松梨さんの快挙と単純につながるらしく、しかもそのひとは天然で、悪気なく言っているらしい。もし、感想があるとしたら、少々の嫉妬くらいなのに・・と正直に告白していた。

こういう気持ちもわかる。自分なども、悪気のないひとから「このひとは作家なんですよー、だから、書いてもらったら・・」的なことを言われる。非常に間の悪い思いをするけど、相手に悪気はないからなー。

しかし、やはり私は女の監督が増えた方がいいと思っている。それが日常になれば、現場はもっと楽になる。自分がドラマを取り始めた頃は、もういちいち書かないけど、ドラマの演出以上に、気を遣わないといけないことがたくさんあった。むしろ、そっちのほうが大きかったとも言える。しかし、もう、その話はほどほどにしょう。世界は男女半分(といくばくかのゲイの方)によって出来ているのに、監督は男だけ・・なんておかしいに決まってる、だから、日本映画が衰退したとも言える(最近はちがうけど)。

そんなこんなを考えた。