山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

快楽物質がどばっとさ。

何気なくラジオを聞いていたら、脳科学者の茂木健一郎が出ていて、困難なことをやったほうが、成功したとき、ドーパミンがどばっと出て、達成感がすごくあるし、そのせいで、違う自分に変われる・・・と話していた。

そーかー、なるほどねえ、と妙に感心した。自分は引っ込みじあんでひとみしりで、電話が苦手で、リーダーが向いていなくて、朝が弱くて、集団行動が嫌いで、おおよそ、演出家という仕事にもっとも向いていないのであった。にもかかわらず、20年近く、テレビのディレクターやっちゃって、ドラマの監督もやってしまって、向いてないから、いつもたいへんな苦労であった。

最近、脚本も含めての、物書き業が増えてきて、会う人の人数も減ったし、外にも出なくなったし、たいはんの仕事は自分の家で深夜にひっそりやっている。そうすると、傷つくこともなくて、大変調子いいし、気分いいんだけど、もしかして、これって、ボケる・・というほどではなくても、書くものがつまらなくなるかもしれない。だって、ノー刺激で楽なんだもん。

大学生の頃から、書き物のバイトをやっていて、それなりに稼いでいたにもかかわらず、苦手な演出業にいったけど、もっと早く、物書きになっていたら、もっとマシなことになっていたのではないか・・と思ったこともあった。けれども、さっきのドーパミンどばっとの話ではないけど、自分にとって、非常にハードルの高い、演出をいう仕事をやって、向いてないにもかかわらず、なかなかやめられなかったのは、困難だからこそ、達成感があって、それが結局気持ちよくて、やめられなかったのかもしれない。

人生って長いから、最初から、書き物一本にしぼらなくて、結果的には良かったのではないか・・と思う次第。いやはや。誰もが自分の人生無駄でした・・とは思いたくないからかもしれませんが。このブログも「回り道」としておりますけど、なにが回り道で近道か、どこがゴールなのか、わからないもんね。

昨晩は徹夜して、脚本直しをして、朝7時頃眠ったので、今日は一日大人しくしていた。洗濯やさんに行ったり、郵便局で振り込みしたり、犬と長い散歩をし、カレーを作りました。それと、日曜日に撮影があるから、その時使う、カワイイケーキを注文した。なんか、のんびりとした一日でした。これから、ちょっと小説の資料読みをしようと思います。

今日は、暑かったな~。