山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ひとはなにによって裁かれるのか?

今日は、渋谷で「望郷ボルベール」を見た。
う~ん。現代のスペインのお話である。主要な出演者はみんな女性だ。この映画のなかでは、男ってやつは、働かないし、自分の娘にまで手を出すし、どうしようもない奴らばっかりだ。一方、頼りになるのは女だ。彼女たちは、無許可の美容室をやったり、酒を売りつつ、売春したり、勝手にレストランを始めたりしながら、よく働く。そして、女友達に困ったことがあると手を貸す。それが殺人だろうとなんだろうと。

監督は男に絶望しているのだろうか。監督自身は男性だけど、でもゲイでいらっしゃるし。ううむ。ここまで「男なんて意味ねーよ」みたいにあっけらかんと(でもないか)言われちゃうと、力なくうなづくばかりである。

それと、この女たちが警察や法律を全然信用していないというのが面白い。それより、自分の基準で解決するのだ。、あ。警察も法律も言ってみれば、基本は「男の仕事」だから信用ならないのかもしれない。男に絶望した女たちは、連帯する…ってことかなあ。

自分はそこまでは行っていないけれども。時代はちーっとも変わっていないのか?という気分になりました。

 おっと、今日も忘れず、宣伝だ。
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