山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

広い世界の小さなわたし。

今更ですけど、英会話を習っている。

週に1回、一時間半ほど、いろいろなお話をするのである。先生が毎回替わるので、それが楽しい。というより、それがいい。アメリカ人もいれば、オーストラリア人もいて、インド人のこともあるし、人種もさまざま。肌の色も髪の色も服装もさまざま。そうすると、なんだか気持ちが楽になる。つまり、いろんなひとがいるなーと思うからである。英会話を学ぶこともいいんだけど、そっちの効果もあるなーと。

つまり、テレビのひととばかりいると、その世界での成功ばかり気になる。小説関係のひととばかり話していると、やはりその世界での評価ばかり気になる。ファッション雑誌を見ると、自分以外のみんなが、ものすごくおしゃれのように思えてきて、インテリアの店に行くと、もっと部屋をよくしなければと思ってしまう。

とてもとても、周囲に影響されやすく、同調圧力に弱いのである。ある集団のなかに放りこまれると、そのなかでのトップを目指して、頑張ってしまう体質は、「結果を出す」という意味ではそんなに悪くはないと思う。そのおかげで、学生時代は、そこそこ成績優秀だったし、テレビの仕事をすれば、視聴率を狙うし、基本的に仕事をすれば、収入アップに努めてしまう。が、小さな集団の評価ばかり気にしていると、苦しくもなる。いろんな世界のいろんなひとに会っていると、気持ちが穏やかになるものだ。

自分は太っている…とか、バカなんじゃないか…とか、いろいろ思い悩むけど、いったい誰と比べて、バカなんだ?ってことになる。絶対的バカというものが存在しないかぎり、相対的バカでしかないわけで。

とまあ、そこまで、ギリギリの気分でいるわけじゃないけど、とにかく、英会話の先生がいろいろで、こっちの話に対するリアクションもまったく違うので、そこらへんが面白い。という、お話でした。