山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

友達などいらない。

ものすごく生意気な女子中学生のお話を書いている。

たった15歳のくせに、この世の中のことをわかったふりして、大人をバカにし、同級生をガキだと思い、学校に絶望してる。友達なんかいらないと思っていて、心を通わせるのはひとりだけ。(この相手については創作上のヒミツ)。客観的にみたら、ものすごくヤなこなので、この子がどんどんひどい目にあう。運命に翻弄される。今週出版されたばかりの拙著「しまうたGTS」も20歳の主人公(男子)が人生サイアクのときを向かえるところからはじまるんだけど、これとはちょっと一線を画す。

「しまうた」の犬彦くんは、けっこういい奴だ。ハンサムだし(詳しく書いてないけど)、わりとまっすぐな性格なのね。クラス委員とかやるタイプ(書いてないけど)。が、今度の女子はちがうんだな。ひんまがった性格。こましゃくれてるやつ。まあ、ある意味自分の過去であるけれども、自分の過去のひんまがったところをでかくしている感じか。成績よくても、絶対クラス委員に推薦されないこ。

なので、こいつに人生の真実を知らせるために、過酷な状況においやってやるのだった。が、主人公はめげずに、この世を憂う。この世をバカにする。が、そんなやなこも、運命の出会い(笑)をするのだった。それで、あーなって、こーなって、不幸だけど幸せみたいな、十代の夏を送るのであった。が、まだ、こいつ、出会ってないし、苦しいところに放りこまれたまま。なぜかっていうと、作者のひとがさぼってるからですねー、早く楽しいめに会わせてやらなきゃ。だって、暑いんだもん。

そんなわけで、性格の悪い女子中学生は、今も苦しんでいる。チトいい気味。