山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

フリースブーム

今頃、かってに、フリースブームである。

昔昔、流行った頃、人並みに購入したけれども、静電気はでるし、なにより、犬の毛を集める性格があり、一度切ると毛だらけになり、犬の毛パーカーみたいになるので、嫌いになった。(それと洗濯やさんに出したところ、手紙つきで戻ってきた。「このような獣の毛をつけたものを洗濯に出さないでください」と。自分ではどうやってもとれないから頼んだつもりだったけど、怒られたのだ)。かような経験から、どんなに安くても二度と手を出さずにきた。

ところが。

昨年末、家の者が入院し、自分もつきそいで病院に寝泊まりしていたのだが、その際、あまりに寒くて、病院近所のアウトレットで、800円のフリースひざ掛けを買った。すぐ捨てるつもりだったので、柄なども気にしなかった。そしたらさー、これが大変暖かいだけじゃなく、宿敵、犬の毛もそれほど集めない。いやー自分がくだらない人生をすり減らしている間に、フリースは進化していたのだなー。

で、急にフリースファンになり、見渡すと、フリースって安いじゃないか。で、年末、フリースの総本山であるところのユニクロに行き、フリースのパーカーにパンツを購入。ひざ掛けもほしかったけど、その店では扱っていなかった。で、基本しつこい性格だし、一度思いこむとどうしても実現したくなるたちなので、ネットで申し込んだ。ついでに、ユニクロのもの、いろいろ買ってしまった。

というわけで、現在、自分は、フリースに囲まれて暮らしています。と、書いてみると、割とどうでもいい話だった。このことから学ぶことがあるとすれば、どんなものも日々変化、もしくは進化しているのだから、一度自分で判断を下したことがあっても、再考しないといけませんよ、自分の目を信じすぎてはいけませんよ、みたいなことでした。

芸人さんだって、知らないうちにリバイバルしているひともいるし。つまらん!と思っていた作品を、ちゃんと読み直したら面白いかもしれないし。と、ゆうふうに、考現学風にまとめておこう。終わり。