山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

野生化へ道。



今日の深夜のおやつ。メロンパンと新しいマグ。前のシロと微妙にデザインがちがう。ささやかな楽しみ。



今日の犬ども。深夜にけんか風遊び。

ほぼ日の睡眠論のバックナンバーを読んでいたら、人間の睡眠のほうが普通じゃない…みたいなことが書いてあった。どういうことかといえば、動物ってヒトみたいにまとまって寝たりしない。猫や犬のように、一日中寝たり起きたりして、睡眠は割と浅い。こういう睡眠をスピリット睡眠というらしいけれども、本来、動物はスピリット睡眠であって、ひとは進化の過程で現在のようにまとまって、5,6時間(8時間でもいいけど)寝るという習性を身につけたらしい。原始時代だったら、熟睡してるわけにもいかなかったでしょうけど、今はまとめて寝るほうが効率的ってだけでやってるようだ。

さらにもうひとつ。
吉本隆明さんが、「ひとは本来群れをなして生きる動物ではないのではないか」とおっしゃってるって話。

生き残るために、徒党を組んで狩りなどをしてきたので、群れるしかなかったわけだけど、資質として、ひとは群れるのが嫌いなんじゃないかと。これにはひざをポン!と打つ。

スピリット睡眠と、ほんとは、群れたくないひと。

このふたつをですねー組み合わせるとですねー、ほうほう、という気持になる。自分もまず、群れが苦手。幼稚園に入ったころから、なんで同じような種類のやつらと一箇所に集められているのだ?という根本的な疑問があったし、それに続く小学校・中学・高校とほんともう、群れが苦手でした。それでも、ご飯を食べるために、会社に入って、8年くらいいたけど、基本、向いてなかった。フリーになって、ご飯が食べられて、ほんと良かった。だいたい、フリーですら、レギュラーの仕事ができないもんね。同じメンバーで同じ番組作ると、相手がどうこう、内容がどうこうではなく、ダメな気持になってしまうのだな。同じひととは、三ヶ月が限度っぽいので、テレビはその点とても向いていた。

いやいや、なにを言ってるかといえば、ひとは群れが苦手で、今の時代のように、群れなくてもご飯が食べられることがわかると、どんどん群れないひとが増えるのだってことです。登校拒否しかり、引きこもりしかり、フリーターしかり。みんな、ひと本来が持っている資質に根ざしているのではないかしら。学校も嫌いだし、会社も嫌い。正社員になんかになりたくねーって。

そして、スプリット睡眠。自分もだんだん、まとめて寝なくなってしまって、3~4時間ずつ、しょっちゅう寝るということになってる。いや、これだと、いつもぼんやり眠いのであんまりよくはないけど、段々、犬化=野生化している気がする。

ひとはほっておくと野生化するのだ。これって、野性からもっとも遠いはずの、先進国でにわかに起こっている現象ではないでしょうか。(と、大げさだが、勝手に考えた)。

自分もしみじみ、ひとりでいるのが好きだし、今思うと、よく会社員やってたと思う。(もちろん、世間の多くの会社みたいなちゃんとしたところでなく、ゆるゆるの組織だったんだけど、そこでもダメだったなー落ちこぼれてたし)。

原始時代ふうに言えば、大きな会社のひとたちって、群れをつくって、マンモスを倒して食べてる感じ。自分は、ひとりでそこらを歩き回って、木の実を拾ったり、たまに野ウサギを捕まえて食べてる感じ。マンモスは味わえないけど、その分、自由だもんね。もちろん、ひとりゆえ、狼に喰われる可能性も高く、ハゲタカなどにはしょっちゅう頭をこずかれたりして、満身創痍ですけど…なんて。

ということで、過眠症で寝たり起きたりして、群れがほんとダメな自分の、壮大な自己弁護であった。人類を全部、道連れにして。おそまつ。

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