山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ちょっとドキドキ。

今日もびっくりするくらい暑い一日でした。

基本は、小説のゲラ直しなんですが、近所で縁日みたいなものをやっていたので、ちょっと出かけました。縁日といっても、神社があるわけではなく、地下鉄の駅前の広場で、いろんな屋台が出たり、フリーマーケットが出たりしているだけなんです。昨日の夜は、金曜だったせいもあり、ものすごい人手でした。会社帰りのひとたちや地元のひとたちが、ビール片手にいろんなところで飲んでました。老若男女、犬も赤子もおりました。

その光景を見て思いました。ひとにはお祭りが必要なんだってこと。それが神社仏閣やなんらかの行事とリンクしていなくても、広場にたくさんのひとが集まって、食べて飲む。そういうことが、生きていく上では、力になったりするんだ…というようなことを考えました。うちの近所は、地下鉄の駅ができてから、急に人口の増えた町で、高層ビルが建ち並んでいるんですけど、にわか縁日のにぎわいを見ていたら、「この町は大丈夫だ」と思ってしまいました。

宗教心とか伝統とかなくても、ひとが集まって、飲み食いする、楽しい時間を過ごす…って場所があれば、その町は大丈夫のような気がしたんです。先月、ドイツに行って思ったけど、どこでも町の中心に「広場」があるんですよね。特に用がなくても、ひとは広場に集まって、なんとなく時間を過ごす。お茶を飲んだり、おしゃべりしたり。そういう場所が物理的にも精神的にも必要なんだなーって思います。

ひとりで籠もっていると、世界は自分だけのように思えるけど、広場に行けば、いろんな命があるということがわかる。そういう時間を持つことが必要だと。

スティーブン・キングも言ってた。

書くときは扉を閉めて書き、読み直しをするときは、扉を開けて読め。

つまり、世界はひとりじゃないってこと。広場に出かけよう。

というわけで、明日は、ワークショップです。(脈絡ないね)。

さっき準備をしました。当初は、ミニドラマと自分の映画のワンシーンと両方やってもらおうと思っていたけど、20人も来てくださるとわかり、ふたつやる時間はないなーと思いました。それでも、一応、映画の脚本、持って行こうっと。好きなシーンをやってみたいんだよなあ。

ちょっとドキドキです。

楽しい時間が過ごせたら、嬉しいです。

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