山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

「海」と「Lの世界」



あらためて、お知らせとヨロコビ。上記の写真は、先月台湾で発売になった、自著「すべては海になる」でございます。表紙の感じがとてもいい。セリブルな感じ?(売れそう…)。



でもって、↑これが、韓国版。去年の夏に発売になっております。



で、これが↑、元祖「すべては海になる」でございます。いや~アジア三姉妹!とでもいいましょうか。これで、「海」が映画になったとき、アジアでも公開してもらえる可能性が増えるというもの。うれしーな。我が娘が海を渡ったような気分でござる。

ところで、昨日からアメリカのドラマ「Lの世界」を見ております。レズビアンのひとたちの恋愛事情がメインのドラマです。かなりきわどい性描写もあるし、最初は、なかなかその世界に入りこめませんでした。

が、回数を重ねて見るうちに、なじんできました。というより、レズビアンとひとことで言っても、もてる女性もいれば、もてないひともいる。ひとりのパートナーと生涯を生きようとするカップルもいれば、一夜限りの相手を渡り歩く女子もいる。だます女もいれば、だまされる女もいる。結局のところ、ヘテロもレズもゲイも、「恋愛」という関係においては、同じなんだなーとしみじみ思うところです。

「同じ道具を持つもの同士のほうがわかりあえる」というセリフも出てきて、そういえばそうだよなーと思ったり。なかでは、シェインという女子が好きです。かっくいい。細身でロックシンガーみたいで、クールなのに優しくて、めちゃ女(レズ)にもてる。けど、恋人は作らない主義だったりして、う~ん、ヘテロでもレズでも関係ないな。しびれるタイプというのは。(自分的に)。彼女の背景はまだ出てきていないので、これから楽しみっす。予想通りきつい人生を送ってきたらしい。そういうひとに弱い、弱い。(笑)。

ドラマのなかで、レズの関係に疲れた女子が、「退屈だけど、男とでもつきあうかと思って」と言ったりする。これを見ていると、レズ=基本であって、男とつきあうなんて、「つまんねーださいこと」のように思えてくるから不思議。レズの友達グループがあって、彼女たちは、しょっちゅう、なじみのカフェでお茶したりランチしたりしてて、とても楽しそう。けど、このおしゃべりだって、普通の女子のおしゃべりと同じだよね。その心地よさ。

というわけで、「Lの世界」を楽しんでおります。世界は広いな、と思う一方で、ひとの気持ちというのは、そんなに変わらないものだよなーと思うところであります。