山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

席はひとつしか空いてなかった。

ちょっと疲れ気味です。昨日、「NIP/TUCK」に影響されて、美容整形について、いろいろ考えてそれについて、今日、書こうと思ったけど、今日は朝から働いて(MA)、今は家にいるけど、直しのために、深夜2時から再び編集室に行かないといけないので、こってりしたことを書くのはやめました。

とはいえ、タイトルの「席はひとつしか空いてなかった」は何を意味するのかというと、物語のヒロインについてでした。エンタメの王道のヒロインに「謎の美少女」と最近では、「バリキャリの美人」というのがあると思う。このどちらかが出てくるとぐっとお話は盛り上がるし、お客さんにも喜ばれる。

謎の美少女が、事件を解決したり、バリキャリ美人が、人生をはかなんでいたオヤジの命を救ったりするのだ。(笑)。

で、幼い頃から自分が感じていたのは、『謎の美少女」ではない場合、もしくは、大人になって「バリキャリ美人」にもなれない場合、女子はどこへいくのか…ということだった。というか、物語には参加できないんだなと考えていた。戦隊モノなどを見ても、女子の席はひとつしかない。ゴレンジャーのなかに、男子はいろいろいるけど、女子はひとりだ。少年ものの定番では、主人公は普通の男子で、仲間には、デブ、のっぽ、メガネなどのバリエーションがつく。しかし、ヒロインはひとりなのだ。そのひとりとは、なにかに優れたひとであり、当然美人である。(戦隊ものについては、のちに、「セーラームーン」が登場し、すべての女子も戦える!と教えてくれて、大人気となるのだが…)。

これらの物語を見て、自分のようなひとが出る幕はないのだな…と強く思ったわけである。これについては、斎藤美奈子氏の『紅一点論」に詳しいけど、まあ、長らく「そういうもん」だったのだ。で、今でも、エンタメの王道は、「紅一点」なんだけど、それって、ようするに、「席はひとつしかない」ってことである。

その唯一の席に自分が座れる可能性は、ゼロだってことは、普通の女の子はたいてい気づく。が、時代は変わっている。今や席はいっぱいある。別に優れた能力がなくても、美人じゃなくても、ようするにそれまで男子だけが許された、デブ、のっぽ、メガネのキャラを女子がやってもいいのだ。そして、それぞれが恋もするし、裏切りもするのだ。

えっと、そういう話をですね、自分は好きだし、書いていくのだよ…ということでした。新しいヒロイン、まだ、歴史が少ないので、これから描き甲斐があるというものです。

あと30分したら、仕事にでかけないと。疲れているけど、仕事だからしゃーないねん。