山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

アメリカの映画のなかの日本人。

今日は、日曜日でした~。知ってるか、そんなこと。

久しぶりに洗濯をしました。その後、DVDで「ガンホー!」というアメリカに日本の自動車工場がやってくるコメディを見ました。「ガンホー」は、日本人を滑稽に描いた映画として、かなり有名でしたが、ちゃんと見たのは初めてだった。以前、映画に出てくるおかしな日本人特集的な番組のコーナーを作ったことがあり、その時、ざっと見ただけだった。なので、内容をよく知らなかった。

わかりやすいお話だった。結末はわかっているのだから、(この手の映画の落としどころは決まっている)、どうやってそこへ持って行くのだろう…という脚本的興味で見ました。これって20年近く前の映画だから、世界がまだ、希望に満ちていたようにも思え、映画作りやすかっただろうなーと思ったりしました。

会社が絶対で、残業もいとわず、休日返上で働き、家族よりも仕事を大事にする日本人。これに対して、仕事は適当で、遊ぶことが大好きで、音楽を聴き、タバコを吸いながら仕事するアメリカ人。このような描き方、もはやできないもんなー。会社絶対の日本人…減っただろうなー。その前にリストラされちゃっているし。

そんな両極端の日本人とアメリカ人が次第に歩み寄り、友情を育んで一緒に車を作って、がんばりしました…というお話です。これって、今見ると、コメディというよりファンタジーに見える。あまりにリアリティなくて。

けれども、日本人の外観については、ほとんど印象が変わっていない。アメリカの人気テレビドラマ「HEROES」のなかの日本人サラリーマン、マシオカは、小太り眼鏡、白いYシャツというところまで、ほとんど「ガンホー」の日本人と同じ。(「ガンホー」の主役はやせ形だけど)。

マシオカはおたくだけど、結局、この20年で、アメリカ人における日本人像は、外見はほとんど変わらず(目が細くて、眼鏡で、七三の髪型で、白Yシャツ)、相変わらず、「かっこ悪い人」「女にもてそうにないひと」「ちっともセクシーじゃないひと」なのだ。

なんだかな。日本にだって、いい男いっぱいいるのになー。おたくと会社人間だけじゃないのになー。ちっ、なんか口惜しいぞ(笑)。

そんなわけで、これから仕事です。日曜の夜中も仕事…というと大変そうだけど、実は、昼間したことと言えば、犬と散歩、DVD鑑賞、昼寝…でした。だから、「夜、働け!」ってことになるわけで、特別勤勉でもなんでもないのでした。

夜にならないと頭さえないんだから、しょうがないよねー。「ガンホー」に出てくる日本人像とはまったく重なるところのない、日本人労働者のわたし。