山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

「女の武士道」韓国へ。

いい知らせ。

自分のエッセイ集「女の武士道」が韓国で発売されるもよう。今日、連絡があった。今頃なんで?という気持ちもあるけど、喜ばしい。果たして韓国でどこまで「武士道」が気に入ってもらえるかわからないけど、数回韓国に行き、何人かの韓国人と仕事をした経験で言うと、韓国人のほうは、武士道精神を生きている気がする。

義理がたいし、情に厚いし、誠実で約束を守るひとが多い。思い出すと胸が熱くなるほど、何人かの韓国人(主に出版関係者)には、お世話になった。そういえば、「女の武士道」には、そのこと、韓国で取材したときの思い出も入っているから、良かったな。嬉しい。

ところで、今日は一日体調不良だった。微熱が下がらず、風邪っぽかった。こういうときは集中力が落ちて、薄味のものしか書けないような気がして、書き物を中止して(って、都合よく休んで)、衣替えをしました。

正直、衣替えは苦手。いつか、冬物も夏物も全部入るような広いクローゼットのある家に住みたいと思うけど、かなわぬ夢だろう。しかたないので、小さなクローゼットをやりくりしている。実際始めると、それほど時間はかからない。所要時間2時間ほど。これくらいの時間、ぼんやりしたまま過ぎることもよくあるのだから、嫌がってないでやってしまって正解。

でも、まだ「ちょっと早かったかなー」とは思った。冬から夏の衣替えは迷うことはないけど、なぜなら、夏に冬物を着ることはないから、どんどんしまえるけど、冬に夏物を着ることはある。Tシャツとか、シルクのワンピースとかだったら、出しておいても使えたりする。ので、大いに迷う。そして、入りきらないので、苛つく。

それでも、夕食前には終わることができた。悩んでいるより、やる方が早い。

夕食後、「ダメージ」のシーズン1の3巻目を見る。面白いよー。「ダメージ」は、見始めてすぐは、“テンポ悪くて、退屈”と思ったりするけど、見ていくうちにどんどんはまる。なぜかといえば、事件そのもののおもしろさよりも、登場人物のキャラクター造型が深いからだ。一筋縄ではいかないひとばかり。悪者が完全な悪者ではなく、(まあ、悪は悪なんだけど)、対する善良であるはずのひとたちも内部に迷いや小さな悪意を持っていたりする。その加減がとても面白い。

さらに、主人公は、大学を出たばかりの優秀な弁護士で、美人。また、彼女を雇う、著名な弁護士も女性なのだ。だから、このドラマはある意味で、「働く女性」の物語でもある。女で成功するにはどうしたらいいかが各所で示唆されている。単に仕事上の成功だけでなく、成功しつつも、結婚もうまくやることが大切なのだ。男だったら、仕事で成功すれば、女はついてくるものだけど、女の場合は、そう簡単じゃない。妻の成功を一緒に喜べる男って案外少ないから。(どうも、アメリカでもそうらしい)。ここらへんのさじ加減は働く女子必見なのだ。なぜなら、まだ、誰も経験していないことだからだ。

女で成功したら、その次にはなにがあるの?ってこと。

そんなわけで、北海道で買って来た「じゃがぽっくる」(これ、最近のお気に入りスナック)を食べながら、「ダメージ」を楽しんだ。っていうか、もっと見たい。でも、注文できるだけ送ってもらうと、一晩で全部見てしまって、生活リズムを破綻させるので、わかっていても、一巻ずつしか注文しないのであった。大人でしょ。(普通か)。