山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

宛名職人にこき使われる

なんということか、年賀状印刷していて、朝になりました。うー。

自分はこれまで、手書き派でした。葉書は印刷するけど、宛名と内容は手書きする…手書きが好きでした。が、新刊小説を出したときなどにも、お知らせ葉書を出すため、年に3回くらいは葉書を書く。だいたい250枚くらいなので、手書きするとたいへん疲れる…当然と言えば当然なんですが。

自分が手書きの手紙をいただくのが好きなんで、なかなか印刷にふみきれませんでした。が、人生の残り時間を生かすために、宛名だけは印刷させてもらうことに致しました。

それで、一大決心のもと、宛名職人というのを買いました。(mac用)。当初の予定通り、使いこなせないのではないか、そのため、かえって手書きのほうが早かった…ってことになるのではないか、と心配しておりましたが、思った通りになりました。はあ。

住所の入力は比較的速やかに終わり、「〒番号いれただけで、住所でるんだー。大きな会社なら、名前まで出るんだー」とたぶん、パソコン普通に使っているひとが聞いたら、「いつの時代のひとなの?」と言われるような部分で感動しておりました。で、入力が簡単なんで、どんどん入れた。思えばここまでは順調であった。

で、いざ印刷を始めました。いや、これも最初は順調だったんだ。ところが、給紙に失敗。もとより、250枚近い葉書がセットできるようなプリンタじゃないので、途中で足さないといけない。しかも、最近プリンタの調子が悪くて、少なくともスキャナは壊れている。で、印刷も一度ひっかかると、「スキャナが壊れています」ってことになってしまって、「わかってるよ、スキャナのことは。でも、それに目をつぶって、印刷だけはしてきたじゃないの!」と説得してもですね、融通の利かない事務員さんみたいに、「スキャナを直してから印刷してください」という態度に出る。うー。

こうなると、電源を一度オフにしたり、PCを再起動させたりしないといけない。で、気軽な気持ちで再起動。そしたらさー、途中まで(40枚くらい)印刷してあったんだけど、データも消しちゃって、どこまで印刷したかわからなくなる。(印刷済みというマークをチェックしてあったんだけど、なんかめちゃくちゃなことになっている)。

で、しようがないのにで、印刷できている葉書を一枚一枚調べて、あらたにチェックを入れる。で、再トライ。が、プリンタのほうが、がたがた言って進まない。うーまた、再起動だよ。すると、また、印刷済みのチェックボックスがめちゃくちゃになっている。何度保存しても、勝手に、印刷してないものを「印刷済み」にしたり、とにかく、めちゃくちゃ。いったい、どーなっているんだよ。

で、三回くらい、再起動、チェックやり直し、を繰り返した後、(これなら、絶対手書きが早かった今年はもう年賀葉書やめようか…と思う時になってやっと)、プリンタが息を吹き返した。こういうことってあるのねー。ずっと同じ動作をしているのにさ、突然、グルルといって、止まったり、急に治ったりする。自分の心のなかでは、「残りは手書き、でもって、近々プリンタ購入」と決意していたんだけど、最後で、できた。朝になっていた。

原稿書くより、疲れました。おまけにプリンタがちょっとでも不機嫌になって止まらないように、ずっと監視してたから、その間、なにもできなくて。何度も時間がもったいないから、別のことしようか…と思ったけど、「いーや、ここで目を離すと、またプリンタが狂って、一からやり直しになる。急がばまわり、ウサギよりカメ、など意味不明のことを思いながら、プリンタを見つめ続ける。

ということで2008年のプレ大晦日は、プリンタを見つめて過ごしましたことよ。愚かなり。