山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

撮影22日目。

昨晩は、神奈川県のある都市に泊まった。

今朝、4時45分出発だったからである。そんな早朝に、絶対行けないので、少人数で宿泊しました。昨日は、主演女優さんのクランクアップで、名残惜しく最後のカットを撮ったあと、移動。夜の10時くらいにホテルへ。わたしはお風呂に入ってすぐに寝ました。わたし以外のスタッフは、近所に飲みに行ったようです。午前1時くらいまで。

自分は余裕がないし、お酒も飲めないので、行かないのでした。すぐにぐっすり眠って、四時に起床。早朝から実景(風景を撮影すること)ロケに行きました。とてもよいお天気で、望みの絵が撮れました。その後も神奈川県→都内→再び神奈川県と、移動ありで、夕方18時くらいに撮影終了となりました。最後のカットは海に落ちる夕日でとてもきれいでした。

若い俳優さんたちと一緒に都内に戻ってきた。帰り道、ずっと主題歌になりそうな楽曲をipodで聞いてました。すると、このバンドに関するびっくりする偶然が起こりました。詳細はいつか書きますけれども。

そんなわけで、撮影もあと1日です。長かったような、短かったような。今日、海で、若い女優さんから、「映画撮って、どうでした?」と感想を聞かれました。ひとことで言えば、「苦しかった」です。「楽しかった」と言いたいけど、それは正直じゃないですね。苦しいです。

が。なにかを作るのは苦しい部分があるのは当然なので、それはそれでよいと思っています。今後、改善できるところはいっぱいあると思うし、もっとやれると思ったし、自分のなにが足りていないかもよおくわかりました。反省点はたくさんある。けど、どこかで、これは自分にしか書けない、自分にしか撮れないものだから……という自信もつきました。みんなと同じものつくってもしょうもないもんね。

明日でラスト。bbsやコメント書いて下さった方、ありがとうございました。現在、体力と時間の限界に挑戦中ですので、クランクアップしたら、順番に御返事、書きたいと思います。しばし、お待ちいただけると幸いです。

クランクアップしたら、一日だけ休もうと思います。すぐに打ち合わせや小説の直しや、編集が始まります。それが終わるとテレビの仕事に戻ります。夏になる頃に、休めるかもしれないなー。仕事が連続してあることは、うれしいことなのだ…と自分に言い聞かせ、残りの日々を生き抜きたいと思います。

今回の映画は、ほんとキャスティング、最高だったので、それが一番、うれしかった。自分の書いたセリフが血肉を得る瞬間にふるえました。

幸せだったと思ふ。