山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

おかしなひと。



久しぶりにミニを撮ったら、目をつぶられた。

今日は、午後から一件だけ、打ち合わせ。打ち合わせしているあいだに、少々、精神が壊れて、きっと相手から、「おかしなひと」と思われたことだろう。時間が過ぎて、映画のショックがぶり返してきて、時々、へんなひとになってしまう。今日、会ったひとには申し訳なかった。

そのあと、呆然としながら、六本木のミッドタウンへ行く。帰り道だったから。ああ、ここが、例の草薙さんが、裸になった場所なんだなーとか思う。酔って裸になって叫ぶくらい、なんでもないことなのになー。あの事件のせいかどうかわかんないけど、混んでいた。

ミッドタウンのビームスで、リンゴの刺繍のしてあるカゴバックを買う。ついでに、ダイアン・フォスティンバーグのワンピースも試着して、でも、サイズが合わず、急に服を買おうと思う。それで、地下鉄に乗って、渋谷へ。西武で、ダイアンのワンピと1着と、チュニックを1着、買う。チュニックはサイズがなくて、取り寄せになる。一日で、結構な額を使った。なんつーか、やさぐれていたので、散財したくなったのだ。やけ酒のできない身なので、やけショッピング。お酒よりずっと高いなー。でも、身体には服のが無害だよね。

帰り道、映画を見ようと思う。「スラムドックミリオネラ」か「グラントリノ」か『ミルク」にしようと思い、調べると、「グラントリノ」が時間的にぴったりだったので見た。なるほど。こういうお話だったのか。よくできたハリウッド映画だ。最後のワンシーンのためのすべて。泣きましたよ。泣いているうちに、なぜ泣いているのかわからなくなったが。悲しい映画だった。途中は笑っているひとが多くて、最後はみんな泣いてた。面白くて悲しい…そういうよくできたお話だ。ちゃんと、歴史や、時代批評もあり、普遍性もあったように思う。

ふたたび、呆然としながら、帰宅。あっという間に、気の弱い、誰とも関わりを持ちたくない人間に戻っている。つまり、自分の日常。

だめだ。今日は精神的にすさんでいるので、書けば書くほど、ひどいことを書いてしまいそうだ。こういう日は、早く、小説の世界にひたって、自分を忘れよう。

いろんなことが、フラッシュバックして、戦争から帰っても、それを忘れられないひとみたいになっている。弱いなーつくづく。