山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

時代に流されて…。

一日、自宅にいた。

昼過ぎ、一度、犬と外に出ると、びっくりするほど暑かった。知らないうちに、夏が来ている。夏というには大げさだけど、予想よりずっと気温が高くて、驚いたのだ。知らないうちに、世界は常に変化しているのだなあ。

自宅で粛々と働いていたので、ニュースらしいことはなにもないんだけど、最近、気になったことって、「男の子牧場」かなあ。サイバーエージェントの社長の「渋谷で働く社長の日記」は定期的に読んでいるんですけど、何日前だったかに、「男の子牧場」のことが書いてあったように記憶する。「男の子牧場」とは、婚活中の女性が、自分の知っている男子のプロフィールをアップして、そこで情報を共有しようというものだったようだ。そのネーミングの過激さにまず、驚いた。「男の子牧場」って。

しかし、最近の女子にとって、男性とは、牧場にいる馬や牛みたいなものなのか、すっかり時代は変わったんだなーとしみじみとしていたのだ。そこでは、お互い、知り合いの男子を交換して、よりよき相手を探そうということだったようだ。しかし、クレームがついて、閉鎖になったらしい。男を家畜扱いか?というような苦情があいついだようだ。そうだろうと思う。けど、これを企画した段階で、作り手はそういう不安に駆られなかったのかなあ、ちょっと不思議。

それとも、すぐ不安に駆られるのは、常に監視されているテレビメディア出身だからだろうか。ネットの作り手はもう少しラフなのかな。この事態に対して、フェミニストの女性が、閉鎖は当然としながらも、「女性は長い間、ずっと家畜扱いだった」というようなことを述べていた。まったくだ。

なんというか、男性側っていつもとても敏感。自分たちの尊厳を揺るがす事態に直面すると、すぐに全力でつぶしにかかるように思うなあ。女性の場合は、いっつもそんな目に合っているから、すぐに騒がないような気がする。まあ、いいんだけど。

あと、今日の朝日新聞に作家の桜庭一樹さんの文章が載っていて、婚活ブームがなぜ起こったか…について書いてあって面白かった。要するに、不況だからだって。そーかー。確かに、不況になると、ひとりでいることが不安になるもんね。特に女性は、より不安になる。仕事だっていつまで続くかわらかないし、売れるうちに売っておこうという気分になるかもしれない。

ひとりひとりのなんとなくの決断のように見えて、大局的に見ると、ひとつの状況が(この場合、経済状況)が左右しているってわかるのは、面白いなー。自分ももちろん、そういう時代の流れに翻弄されて、生きてきたわけですが。

今日、TSUTAYAから「nip/tuck」の第四シーズンが一挙届いてしまった。うー、一気見しちゃうよなあ。明日、早起きなのに。今の悩みはこれかな…。平和だ。