山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「鈍獣」

今日は、渋谷で映画「鈍獣」を見た。

クドカンの脚本だし、浅野忠信だし、ユースケサンタマリアだし、見たいじゃないかー。
想像していたのとちがう展開だったけど、面白かったです。なんといっても、浅野忠信というひとの芸達者ぶりがすばらしい。シリアスなものもコメディも、同じ熱さで演じられるってすごいなー。ありえない設定なのに、このひとなら、あり得るかも…と思わせるところが、名優さんだなあと。

あと、最近のくせで、「うわーナイトシーンで雨降らせてる-」とか、「美術や衣装が細かいところまで作り込んでいるなー」とか、制作側の細部を気にしてしまった。そういう部分は二回目以降に見るべきだ。

「人間とは鈍い獣である」というセリフはよかったなー。なんというか、自分もそうだけど、「わたしって、敏感」「わたしって、超傷つきやすいの」というように、自分=敏感というのが流行なので、その流れに杭を打つのも悪くないと思った。「鈍いひと」のお話なんだ。ここまで鈍いとうらやましくなる。

化粧品のアンケートで、「わたしは敏感肌だと思う」と答えた人は、8割くらいだった…と読んだことあるけど、8割のひとが敏感肌なら、相対的に見たら、そのひとは、普通肌ってことになっちゃうよね。なんか、敏感ばやりなんだよね。もちろん、わたしも敏感肌(笑)!

夜は、dvdで「nip/tuck」の第四シーズンの一枚目を見た。四シーズンは全部で6枚のdvdがあって、いま、全部レンタルしているのね。一枚に3話くらい入っているから、全部見ると、18本になるわけだけど、一気見してはいけない。明日は朝から仕事だし。なんとなく体調不良だから、早寝早起きを心がけないと、インフルエンザに見初められる可能性もあるし。

そんなわけで、がまん。「nip/tuck」はマイアミの美容整形外科のお話です。アメリカのマイアミあたりだと、見た目の美しさに対する要求って激しいんだろうなー。より若く、より美しく。それって、その渦中にいるなら幸せだけど、ほとんどのひとはそこからこぼれ落ちていくんだから、きついよなあ。どんなに整形しても、時間は止められないからね。美容整形は、時間を止めようとすることだ。わかる。気持ちはわかる。

けど、本当に有効なのは、外見を変えることじゃなくて、気持ちを変えることなんだろうと思う。しかし、気持ちが外見に左右されることは周知の事実だし。むずかしい問題です。無駄な抵抗ならやめたいけど、案外無駄じゃない場合もあるし。

そんなわけで、映画とDVDの一日でした。…って、ちゃんと、テレビ番組の収録にもでかけたのであった。(今日は見学でしたが…)。夜は企画書も一本書いたよ。…と書いておかないと、遊んでばかりと思われてもいけないので。…いいわけすんな!