山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

大画面と小画面。

今日は、午後から自分の映画のPVで、郊外に行ってきました。大画面で見たら、どんな感じになるかテスト上映してもらった。というか、ごくごくプライベートに見た。

これまでテレビ番組を作ってきたので、映画のサイズの感覚に自信が持てなかったのだ。テレビ画面なら、小さいと思えるものでも、暗がりの映画館で、大写しになると、充分情報が伝わる…と聞いていたから。もちろん、普通に映画を見てきたわけだから、そこらへんの感覚もわかりそうなものだけど、いざ、自分が作るとなると、案外わかんないもんで…。

で、結論から言うと、テレビと映画って全然、同じ感覚でOKってことがよおくわかった。大画面になったからといって、なにも変わらないということがわかった。テレビ画面で、小さくてよく見えないと思ったものは、大画面で見ても、印象は同じだった。アップが必要なところは、やっぱりアップなんだよなあ。なんていうか、映像に対する感覚って、画面の大きさに左右されないんじゃないだろうか。

たとえば、携帯電話の画面でテレビを見たり、ドラマを見たりする。その時は、画面はとても小さいんだけど、そのサイズのなかで、ロングショットあり、アップありなので、見ていると、「どこが大きく見せたいところなのか」ってことがちゃんと伝わる。手のひらに収まる携帯のモニターに映る、大海原に「広大さ」をちゃんと感じることができる。

たぶん、リズムと演出の意図なんだよな。

以前に、携帯配信用のドラマの脚本を書いたことあったけど、その時の携帯ドラマのプロデューサーさんたちがしきりに言ってた。「携帯で見る」ってことを意識して、撮影する必要なんて全然ないんですって。その意味がやっとわかったような気がする。

そんなわけで、明日は、直し。大画面になっても、なにも変わらないってことがわかったから、普段のテレビの編集と同じ感覚でつないでいいということがわかった。よかった、やってみて。まあ、なにごともやってみないとわかんないけど。自分の感覚にもっと自信持たないとねー。いかん、いかん。

雨が降ったりやんだり、暑いと思ったり、肌寒かったり。はっきりしない天気だなあ。

昨日は、DVDで「めがね」という映画を見ました。与論島の海は美しかった。知り合いがたくさんかかわっている作品なので、感想は控えたいと思います。音楽が良かった。